これからの時代(Era)をつくりだす存在となるであろう業界注目の若手経営者にフォーカス。そのビジネス観や経営哲学に迫ります。今回は「immedio・浜田英揮代表取締役」を取材しました。
スカウトメールで起業
起業のきっかけは、ベンチャーキャピタル(VC)からの1通のスカウトメールだった。当時勤務していた会社でインサイドセールスのマネジメントをしていた。1人に50件のリストを渡すが、50件電話してつながるのは10件、アポイントメントが取れるのは2件ほど。業務効率の悪さを強く感じていた。
マネジメントに役立つツールを試してみたいと問い合わせると、返答が遅く自分のスピード感と合わなかったり、仕事中に何度も知らない番号から営業電話を受けたりして、ストレスを感じていた。インサイドセールスを自動化できないか。VCの専門家集団が事業立ち上げを支援する制度を活用し、サービスをつくることにした。
商談の取りこぼしをなくす
提供している商談獲得自動化サービスは、Webサイトに問い合わせがあると、自動的に商談の日程候補を表示し、ワンクリックでミーティングを調整できるのが特徴だ。問い合わせをしてきた企業の業種や従業員数、担当者の役職などで見込みの高さを判定するため、売る側は温度感が高い企業を優先できる。
サービス化にあたり、欧米での事例やデータを分析。問い合わせに対し、90秒以内に折り返すことで商談成立の割合が高まるとみて、商談確定までの時間を極力短縮することを目指している。売る側は商談の取りこぼしをなくせる一方、買う側はタイムリーに検討することが可能だ。
売る側、買う側双方の体験を向上
自社のサービスを導入することで、インサイドセールスにかかるコスト削減のほか、商談が増えることによる業績拡大など、導入費用の数倍のメリットが出ていると顧客から評価されている。やればやるほど改善点も見えてきており、できることは大きい。サービスの強化とともに、自社のチームの拡大も目指している。
デジタルの力で人と人、企業と企業がなめらかに出会えるよう支援し、売る側と買う側双方の体験を向上させたい。大切にしているのは、チャレンジし続ける姿勢。難しい課題にこそ、愚直に挑み続ける覚悟だ。
プロフィール
浜田英揮
1982年、東京都出身。東京大学法学部卒業。2005年、三井物産に入社し、ICT事業本部で新規事業を担当。米ハーバードビジネススクールに留学しMBA取得。16年、bitFlyerに移り米国で現地拠点長を務める。19年、Sansanでグローバル
戦略統括部長に就任。「Bill One」のマーケティング・インサイドセールス部門のマネジメントを担当。22年、immedioを創業。
会社紹介
Webサイト上で見込み顧客との商談調整を完結する商談獲得自動化SaaS「immedio(イメディオ)」を提供。問い合わせに対し電話などをせずに商談を自動的に設定でき、営業担当者は本質的な業務に集中できる。日本で拡販の場として浸透している展示会に対応したサービスも展開する。