これからの時代(Era) をつくりだす存在となるであろう業界注目の若手経営者にフォーカス。そのビジネス観や経営哲学に迫ります。今回は「Lightblue・園田亜斗夢代表取締役社長」を取材しました。
使命感に感化
「画像解析技術を使い、労働災害をなくす」。事業を始めた当初は「いいテーマが見つかった」程度に捉えていた。しかし、重要インフラを支える人々と接するうち、現場が安全や安定供給に責任を持って仕事に向き合っていることを実感した。こうした使命感は、別のソリューションである生成AIプラットフォームの利用者から感じることもある。例えば、午後7時に問い合わせをしてくるユーザー。話を聞くと自分のためではなく、後輩や部下を少しでも楽にしたいと試行錯誤していることが分かった。
立場にかかわらず周囲や組織を良くしようとする人々に触れ、社会的意義を意識するようになった。
AIを当たり前に
「情報革命」を完了させ、生成AIをすべての人の当たり前にしたいと考えている。産業革命を経て、内部の仕組みを知らなくても自動車の運転が身近になったのと同じように、AIを意識しなくても使えるようになる。「僕のおばあちゃんがひ孫の写真を見たいと言えば、AIが見せてくれる」。そんな未来を実現したい。
まずは「AIカテゴリーで一番の会社にしたい」。AIの活用を考えた時の第一に想起される企業を目標とする。その先に見据えるのは、AIによって社会の仕組みを変えること。危険な作業をロボットに任せて労働災害をなくす、医療検査をいつでも受けられるようにして病気の早期発見につなげる──。可能性は尽きない。
家族との時間
共働きで2児を子育て中。乗馬を子どもと楽しむこともある。中学・高校は北海道で過ごし、牧場に住み込んでいた経験が生きている。
最近まで青森に住み、週の半分を東京で過ごし、往復する生活だった。「大変だったのは、僕よりも妻のほう」。気遣いの言葉に人柄がにじんだ。
プロフィール
園田亜斗夢
1993年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。2018年1月、大学院在学中にBusinessHubを設立。同年10月に代表取締役就任。19年にLightblue Technologyに社名変更し、23年に現社名に。
会社紹介
生成AIプラットフォーム「Lightblue」を提供。日常業務の検索や要約、文字起こし、画像生成などを支援する。画像解析ソリューション「Human Sensing」や研究開発の知見を生かした受託開発「Professional Services」も展開する。