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<2002年を占うキーワード10> 10.情報セキュリティ
2002/01/07 15:00
週刊BCN 2002年01月07日vol.923掲載
ネットワークだけの問題ではなく 物理的セキュリティも
米ネットワークアソシエイツのジョージ・サムヌーク会長兼CEOは、2002年以降の情報セキュリティ状況を「ネットワークだけの問題ではなくなる。物理的なセキュリティも考慮しなければならなくなる。楽観できる状況ではない」と予測した。
これはサイバーテロによるネットワーク社会インフラの壊滅的な打撃という最悪のシナリオを想定した予測でもある。
コンピュータウイルスの氾濫は確かに深刻な問題だが、これまで人命に関わるほどの致命的な事故は発生していない。そのことが人々のネットワークセキュリティに対する認識の甘さにつながっている。
ネットワーク上のテロリズムである限り、人命を脅かすほどの脅威とはならない、との楽観的な意見もあるのである。
しかし、ブロードバンド網の普及による広帯域・定額制・常時接続というネットワーク環境が、交通機関、水道、電気、ガスなどのライフラインに匹敵するインフラとなったとき、直接的には人命に関わるほどの被害はなくとも、社会に混乱を巻き起こす“攻撃の登場”は十分考えられる。それは、2次災害、3次災害の波及も想定される。当然そこには人命を脅かす悲劇的な事態も起こりうるに違いない。
01年9月11日以降、テロリズムに対する世界の意識は大きく変わった。日本でも、もはや対岸の火事と座視できなくなっている。
かつての東西冷戦下、各国の疑心暗鬼が生み出す一触即発のきな臭い空気が漂う状況が、再び現代に顔を見せ始めている。政府機関および関連重要施設、企業へのネットワークを介した侵入件数も、われわれ一般人の予想を遥かに越えるレベルで起こるはずである。
そのとき、われわれは何ができるのか。「1人1人のセキュリティに対する意識が最も重要。とにかく教育に力を入れていくしかない」とサムヌーク会長は強調する。(谷古宇浩司)
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