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<2002年を占うキーワード10> 5.IP電話
2002/01/07 15:00
週刊BCN 2002年01月07日vol.923掲載
低価格を武器に普及目指す 交換機ビジネスはいずれ消滅?
NTT-MEの2002年事業方針説明会で、「交換機」や「専用線」という電話会社特有の単語が消えた。NTT-MEは、NTTグループのなかでも交換機をもたない企業の1つだが、それでも交換機の保守は重要な収益源であるにも関わらず――である。代わりに出てきたのが「ボイス革命」と命名されたインターネット電話だ。
VoIPを利用したインターネット電話は、(1)安い、(2)距離や昼夜に関係なく時間単位の料金が一定、(3)純VoIP間は、定額あるいは無料での通話が可能――といった特徴をもつ。従来のNTTコミュニケーションズによる平日昼間100キロ超の通話が3分80円なのに対し、ヤフーBBが提供するVoIP「BB Phone(BBフォン)」では、全国一律3分7.5円。単純計算すると、10分の1以下の料金で電話ができる。VoIP電話が本格的に立ち上がれば、交換機ビジネスは完全に破綻する。
これに目をつけた各社が一斉にVoIP事業に参入。ヤフーBBの全国一律3分7.5円を筆頭に、メディア(笠牟田建二社長)の「Mライン」は市内3分6円から。NTT-MEの「わくわくコール・ゴーゴー」は3分20-40円。すでに100万人の利用者を獲得したVoIPの老舗フュージョン・コミュニケーションズの全国一律3分20円など、参入企業が相次いでいる。パソコン上だけのVoIPサービスまで含めると、企業数はさらに多くなる。
NTTグループは、次々に登場するグループ内外からのVoIPサービスに焦りを禁じ得ない。NTT-MEが02年事業方針でVoIPを基調とした「ボイス革命」を打ち出せたのは、たまたま交換機をもたない分、迅速に行動できたからに過ぎない。
池田茂・NTT-ME社長は、「日本全体の通信・電話ビジネスを再調整しなければならないほどの大事業である」と指摘。その上で、「まず始めることが肝心である」と、心境を打ち明ける。02年、名実共に「ボイス革命」の到来である。(安藤章司)
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