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拡大するセキュリティ市場 コンシューマ市場でシェアを堅持 法人ビジネスは売上増を狙う
2002/07/08 15:00
週刊BCN 2002年07月08日vol.948掲載
拡大するセキュリティ市場
シマンテックとトレンドマイクロの2社は、コンシューマ向けビジネスでシェアを維持しつつ、法人ビジネスの基盤を固めていく。コンシューマ市場では、今年1月からトレンドマイクロがトップを維持していたが、6月に入りシマンテックが首位を奪回。法人市場では、シマンテックが昨年10月に立ち上げた「シマンテック・パートナー・プログラム」に対抗するかのように、トレンドマイクロは「パートナー認定プログラム」を今年6月下旬から開始した。セキュリティ市場は、コンシューマ・法人ともに一層の拡大が予想される。両社の戦略は、双方の市場ともに外せないビジネスだということを示唆する。
●激戦のコンシューマ市場
BCNランキングによると、今年6月中旬から、シマンテックがトップシェアを奪回した。
シマンテックは、6月7日から「STOP!ウイルスキャンペーン」を開始。キャンペーン期間中は、「ノートン・インターネットセキュリティ2002」の価格を9800円から7800円に値下げし、パソコントラブル解決ソフト「ノートン・ユーティリティーズ2002体験版」を同梱した。同キャンペーンが功を奏し、6月10-16日の週から3週連続でトップシェアを維持している。
同社のコンシューマ営業事業部・齋藤秀明事業部長は、「今年の大きな課題の1つがクリアできた。だが、首位を奪回するだけが最終ゴールではない。トップシェアを維持し続けることが重要だ。今後はさらに拡販を図っていく」と、強気の姿勢を崩さない。
トレンドマイクロとしては、今年1月から5月までトップを獲得していただけに、追い抜かれたことはさぞ口惜しいはず。
だが、同社のスティーブ・チャン社長は、「コンシューマ向け製品『ウイルスバスター』シリーズやSOHO向け製品『ゲート・ロックX200』などで、ブランドの認知度は向上している。これからも機能を強化した製品を次々と出していく。また、店頭だけでなくダウンロード販売などで新しい需要を開拓していく」と、着々と巻き返し策を練る。
●高まる法人需要に期待
トレンドマイクロは、売上高の構成比で約85%が法人向けビジネス、15%がコンシューマ向けビジネスとなっている。チャン社長は、「法人向けビジネスに関しては、高機能に加え、良いサポートを行うことが重要になる」とし、高度なセキュリティソリューションが求められていると強調する。
そのため、同社では今年6月から、パートナー企業との協業を強化する「パートナー認定プログラム」を開始した。同プログラムは、従来のパートナー制度を拡充し、販売面やマーケティング面での支援内容を体系化したもので、パートナーを「リセールパートナー」、「サービスパートナー」、「ソリューションパートナー」、「テクニカルアライアンスパートナー」の4種類に分類。顧客企業への適切な導入提案やサポートを行う。
一方、シマンテックでも、昨年10月から「シマンテック・パートナー・プログラム」を開始。4種類のカテゴリーを設け、パートナー企業のビジネススタイルや技術レベルに合わせた支援プログラムを提供している。
法人第一営業事業部・大岩憲三事業部長は、「当プログラムの強みは、従来のウイルス対策だけでなく、トータルなセキュリティソリューションの販売を支援できる点にある。また、全世界共通で展開しているため、米国での事例なども迅速にパートナーに紹介できるうえ、カテゴリーの認定を全世界で通用する仕組みにしている」という。
セキュリティ市場は、コンシューマ、法人向けともに需要が拡大基調あり、今後も成長が見込まれる。コンシューマ市場でトップシェアを争うトレンドマイクロ、シマンテックの両社は、法人市場に対しても両にらみの姿勢で、新しい需要を開拓していく構えだ。(佐相彰彦●取材/文)
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