その他
企業のパソコン管理
2003/09/29 15:00
週刊BCN 2003年09月29日vol.1008掲載
クライアント機の徹底管理を
これまでウイルス騒ぎが起こるたび、「セキュリティパッチをきちんとあてることと、最新のウイルス対策ソフトを使うことが最も有効」と、マイクロソフトやセキュリティソフトメーカーは繰り返しアピールしてきた。しかし、被害は絶えない。その原因はどこにあるのだろう。セキュリティの知識をもたないコンシューマユーザーに関しては、電子メールやホームページなど、インターネットを使った告知に問題があったのではないかとの指摘もある。マイクロソフトでも、「MS Blaster(ブラスター)」騒ぎで電話窓口に寄せられた問い合わせで、「予想以上にダイヤルアップ環境で接続しているユーザーが多かった」(広報担当者)と説明する。だが、企業ユーザーの感染については、コンシューマユーザーとは異なる原因があるようだ。
企業では、「セキュリティパッチが全くあたっていないテスト用マシンが感染被害を受けた」、「本来はネットワーク接続が禁止されているマシンを接続した結果、感染してしまった」など、セキュリティ対策からはみ出したマシンが感染している。それどころか、情報処理振興事業協会(IPA)の調査によれば、ウイルス対策について「各ユーザー任せ」という回答が47・9%に上った。企業ユーザーのクライアント機は、勝手にソフトがインストールできないよう設定されていることが望ましい。しかし、IPAの調査結果を見ると、クライアントパソコンの管理が徹底されている企業はまだまだ少ないようだ。これでは、セキュリティトラブルが起こるのも無理はない。
マイクロソフト製品のアップデート管理ツール「アップデートエキスパートVer.5・1 日本語版」を販売するアップデートテクノロジーの能祖裕樹社長は、こんな指摘をする。「ブラスター発生後、『以前は修正プログラムの品質が不安だったので、修正プログラムが提供されてもすぐにインストールはしなかった。最近ではトラブル後の修正作業に要する負担の方が大きいので、即修正プログラムをインストールするようになった』というシステム管理者の声を聞いた。セキュリティに関心の高い企業のシステム管理者は、積極的に対策をとるようになっている」
ある企業では、ブラスター発生直後、全社員にメールを送り危険性をアピールするなど、セキュリティポリシーに基づき、対策をとったそうだ。こうした対策は先進ユーザーだからこそできるものと思いがちだ。だが、「ブラスターはセキュリティホール発見から発生までの時間は2週間で、比較的時間がかかったとされる。今後、セキュリティホール発見後、もっと短期間にウイルスが登場する可能性は高い。緊急対策をとっておくことは企業のセキュリティを守るためには必須」(能祖・アップデートテクノロジー社長)という。
対策に向け、アップデートテクノロジー製品をはじめとするツール類も増えてきた。セキュリティホールのアップデートには手間がかかるので、こうしたツールを活用することは有効だ。また、外部事業者がセキュリティホールを埋めることを請け負う例も出ている。ブラスターのようなトラブルが起こった際には、セキュリティへの関心が高まるため、その対策が必要であることをアピールする良い機会ともなる。クライアント機の管理の必要性をアピールしてみてはいかがだろうか。 三浦優子●取材/文
続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料)
ログイン
週刊BCNについて詳しく見る
- 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
- メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
- イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
- 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!…etc…