その他
富士通BSC 組み込みソフト開発者を1000人に 中国人技術者を大幅増員へ
2006/12/18 14:53
週刊BCN 2006年12月18日vol.1167掲載
ソフト開発の富士通ビー・エス・シー(富士通BSC、兼子孝夫社長)は、携帯電話や家電などの精密機器に搭載する組み込みソフトの開発者を大幅増員する。今年度(2007年3月期)末の段階で約700人の開発体制を09年4月までに1000人にする。増員する開発者は、本社社員だけではなく海外子会社や外注のソフト会社も含む。とくに中国人の開発者を大幅に増やす考えで、中国子会社の開発者は今年度末で100人、これを250-300人に増やす。需要が旺盛な組み込みソフトだが、開発者不足でニーズに応えきれない課題を中国人開発者の積極採用で解決したい考えだ。
今年度末時点で在籍が見込まれる組み込みソフト開発者は、海外開発子会社や外注先を含めて709人。内訳は、本社社員324人のほか、海外子会社が100人、外注先で285人。03年度末の全組み込み開発者は382人だったので、この3年間で2倍弱増やしてきた。
組み込みソフト開発事業の売上高は過去4年間、増収を続けている。03年度の45億4600万円に対し、昨年度は63億2500万円に成長。今年度上期も前年同期に比べ増収で、通期でも65-70億円を見込む。
案件がもっとも多い携帯電話向けの需要が安定していることに加え、家電向けが着実に増え、自動車の制御用や鉄道の自動改札機など新規分野の実績も出てきている。需要増から、09年4月までには売上高を100億円まで拡大させる計画を立てた。
ただ、組み込みソフト需要はジャンルが多岐にわたり需要が増える一方で、特別なスキルが必要なため、開発者が少ないのが実態だ。このため、需要に供給が追いついていない。富士通BSCも「人不足で案件をさばききれない」ため、今回大幅人員に踏み切る。なかでも、国内では「組み込みソフト開発者が簡単に見つからない」ため、海外に活路を見出す。
富士通BSCは、92年に中国北京市に現地企業との合弁会社をつくっており、組み込み分野でのオフショア開発に実績がある。今年は上海市に支社を設け、広く人員を集められる体制をつくった。
中国の人材は今年度末で100人だが、09年度までに250-300人体制に増やす計画だ。将来的には、日本のオフショア開発先としてだけでなく、中国の携帯電話や家電メーカーの案件にも応えていきたい考え。中国子会社の売上高を、3-5年以内に約4倍の1億元に増やす計画を立てている。
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