WindowsVista搭載のPCが、各社から相次いで発表された。1月30日に一斉に発売されることになる。一部のメーカーではこれにあわせて戦略的な製品も投入している。

　富士通は、薄型テレビとの接続を前提としたFMV－TEOを発表。リビングに設置する新たなPCの形を提案した。

　薄型テレビとHDMIケーブルで接続し、FMV－TEOのリモコンで、テレビなどの操作を可能にしたほか、Vistaのスリープモードを応用した高速起動機能を搭載している。また、番組検索機能などに連動したHDD／DVDレコーダー機能を上位機に搭載。Gyaoや@nifty動画などのオンライン動画配信サービスとの連動により、これらの動画サービスでは、リモコンひとつで簡単な操作が行えるようにしている。

　モニタを付属せず、しかも、AVラックに収納が可能な形状としている新たなPCが、市場に受け入れられるかが注目される。

　一方、NECは、デザインを一新したデスクトップPCのVALUESTARをはじめ、ノートPCのLaVieシリーズを強化している。NEC独自のSmartVisionをMediaCenterに統合したほか、地上デジタル放送対応モデルを、VALUESTARで7モデル、LaVieで2モデル、ブルーレイディスク搭載モデルをVALUE STARで3モデル、LaVieで2モデル用意するなど、Vista時代の新たな仕様へと進化させている。

　12月までは前年割れで推移している国内PC市場。待ちに待ったVista搭載の新製品によって、需要を喚起できるかが注目される。