その他
アイベクス ログ記録で新方式 シンクライアント用に開発
2007/07/02 21:10
週刊BCN 2007年07月02日vol.1193掲載
SIerのアイベクス(今泉清水社長)は、シンクライアント向けの操作ログ記録システムで業績を伸ばしている。サーバーにクライアントソフトを格納するシンクライアントでは、これまで端末単位でのログ記録が難しかった。同社はこの問題を解決するシステムを独自に開発。近年活用が進んでいるシンクライアント向けのセキュリティ管理ツールとして販売実績を増やしている。将来的にはオンデマンドサービスにも応用できそうだ。
シンクライアントでは、アプリケーションを格納してあるサーバーの操作ログを記録することは容易でも、パソコンなどクライアント端末の操作ログを個別に取得するのは困難だった。シンクライアントはもともと端末からの情報漏えいを嫌うユーザーからの引き合いが多いシステムであるため、ログが十分に取れないことは、「セキュリティ管理上の重大な弱点」(今泉社長)である。この解決策として2005年頃からシンクライアント向けのログ記録システムを独自に開発してきた。
内部統制の強化に伴うログ記録の需要の高まりもあって、ここにきて引き合いが急増。今年度(07年7月期)は、売上高全体の2-3割を占めるボリュームにまで拡大する見通しだ。
アプリケーションの操作画面を転送する方式や仮想化サーバーを活用する方式、ブレードサーバーを活用する方式など複数のシンクライアント方式に対応。また複数方式が混在する環境でもログを正確に記録できるのが特徴となっている。
端末に特別なソフトを使わなくても“どのID(ユーザー)が、どの端末を使って、いつ、何を操作したのか”を記録。ログは管理用のデータベースサーバーに出力することで、迅速な分析を可能にした。
シンクライアントはサーバーベースドコンピューティング(SBC)の一種であり、今後普及が見込まれるSaaS(ソフトウェアのサービス化)などのオンデマンドサービスとも構造的に共通する部分がある。このため「オンデマンドサービスのセキュリティ管理に応用する」ことで、ビジネス拡大を狙う。
当面はログ記録の需要が大きい上場企業グループをメインターゲットとして、今後3年程度で300-400社への納入を目指す。他のSIerとも積極的に組み、販路開拓に力を入れる。
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