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<Windows Ready!2008 ~新プラットフォームがIT業界に及ぼす影響~>4.Ajaxアプリを容易に開発
2007/10/22 14:53
週刊BCN 2007年10月22日vol.1208掲載
マイクロソフトは8月から、Windows向け統合開発環境の次期バージョン「Visual Studio(VS)2008」の日本語版「Beta2」をウェブ上で配布し始めた。次いで9月からは、正式リリース前に移行準備を万全にするため、早期対応を促進するソフトウェア開発者向けの「タッチダウンプログラム」を積極化している。
次期「統合開発環境」で
新クライアントOS「Windows Vista」用アプリケーションの開発に使える初の公式ツール。Vistaを標準搭載するフレームワーク「.NET Framework3.0」に加え、今年末に正式リリース予定である次世代版「同3.5」を使ったソフト開発が可能になる。
近藤和彦・Visual Studioマーケティンググループマネージャは「設定項目を一元化したり、『ASP.NET AJAX』によるAjaxアプリケーション開発をサポートするなど、サーバー新OSなど2008シリーズのパワーを最大限発揮できるように機能強化をした」と、クライアント/サーバー(C/S)型に加え、Webベースのソフト開発を容易にし、リッチなアプリケーションを作り出す最適の開発環境になったと強調する。
次期版「.NET Framework3.5」では、現在別パッケージで配布していた「ASP.NET AJAX」機能を統合する。「VS2008」では、JavaScript(Webブラウザの利用に必要な簡易プログラミング言語)を記述せずAjaxアプリケーションを開発できる。主にC/S型のアプリケーションを提供するソフトベンダーは「次のステップとしてWeb対応製品を開発することは必須。SaaS型の提供方法が普及することを意識すると、順次、新開発環境に切り替える必要がある」と、ピー・シー・エーの亀井俊宏・企画課課長代理は指摘する。
実際、「タッチダウンプログラム」には、前版を超える申し込みがある。「ASP.NET AJAX」や開発言語の進化などにより、開発生産性がアップしたことで、Webベースのアプリケーション開発に二の足を踏んでいたソフト開発ベンダーの関心が高まっている。
また、「VS 2008」では新たに「アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント」機能を強化。チーム開発上の効率化やバグ出しを自動化したテスト環境などを備えるほか、新開発のデータアクセス機構「LINQ」を搭載し、データベースのテーブルやXMLファイルなどへ統一したアクセス手段を提供。近藤マネージャは「開発環境が効率化されたことをパートナーに訴えており、感触がいい」と、Webベース化の進展に後押しされ、早期の普及が見込めそうだ。(谷畑良胤●取材/文)
マイクロソフトは8月から、Windows向け統合開発環境の次期バージョン「Visual Studio(VS)2008」の日本語版「Beta2」をウェブ上で配布し始めた。次いで9月からは、正式リリース前に移行準備を万全にするため、早期対応を促進するソフトウェア開発者向けの「タッチダウンプログラム」を積極化している。
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