SaaS/ASP事業拡大に向け、NTT Comが提供開始したサービスは「BizCITY for SaaS Provider」。アプリケーションベンダーを対象とした基盤サービスと位置づけている。中山幹公・マーケティング部担当部長は、「アプリケーションベンダーがSaaS/ASPを短期間で容易に提供できるようなサービスとして仕上げた」としている。
「BizCITY for SaaS Provider」では、VPN接続したアプリケーションベンダーに対してサーバーのホスティングを行うといったサービスも提供している。また、年内をめどに多要素認証やシングルサインオン、料金回収代行サービスなどもラインアップに追加する予定。将来的には、IP電話やモバイルアクセスといった複合コミュニケーションサービスの提供も視野に入れる。NTTグループ全体で取り組んでいるNGN(次世代ネットワーク網)との接続も進める計画だ。
■きっかけはセールスフォース 自社でベンダー協業を模索
SaaS事業の着手はセールスフォース・ドットコムとの提携が発端。7月1日には「Salesforce over VPN powered by NTT Communications」の提供を開始した。