ソフトバンクBB(孫正義社長兼CEO)は、1月25日から2月25日までの1か月間、バーチャルイベント「SoftBankBB Virtual Summit 2011」を開催している。このイベントには、バーチャルイベントソリューション「ON24」を採用。オンライン上で、最新のICTテクノロジーを活用したビジネスチャンスとワークスタイルの変革を提案している。販売パートナーやISV(独立系ソフトウェアベンダー)、アプリケーションデベロッパー、エンドユーザーに訴求する内容となっている。
来場者、出展社の双方に利点
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ソフトバンクBB 北澤英之 コマース&サービス 統括CP事業推進本部 MD戦略室室長 |
「SoftBankBB Virtual Summit 2011」は、オンライン上の講演会場やスポンサーの展示ホール、リソースセンターで構成するバーチャルイベントである。スポンサーの展示ホールでは、製品情報や資料のダウンロードだけでなく、担当者とのチャットが可能となっている。ラウンジでは、来場者とスポンサー、講師、主催者が自由にチャットできる。このほか、リソースセンターは、講演資料やホワイトペーパー、カタログなどをダウンロードできるスペースとなっている。
来場者にとっては、会場の物理的な制約がなく、日本全国からいつでも気軽に参加できるのが大きな利点だ。
ブースを出展しているスポンサーは、オンライン上のイベントに訪れた来場者のリストを獲得し、コンテンツの接触履歴をもとに優先度に応じたアプローチをとることができる。また、xls形式でデータをダウンロードして加工することで、分析やスコアリングが可能となっている。
スポンサーは30社ほどで、プラチナとゴールド、シルバー、ホワイトの4段階に分かれる。プラチナスポンサーとゴールドスポンサーは、ウェブキャストの掲載が可能で、プラチナスポンサーのみがゲスト講演の訪問者のリスト提供を受けることができる。
ポイント制で景品をプレゼント
イベントを主催するソフトバンクBBは、モバイルやクラウドをテーマにブースを開設。モバイルインターネットデバイスとソリューションの導入を支援するモバイルインターネットソリューションインフォメーションセンター(MISIC)やラーニングシステム「A'OMAI(アオマイ)」、営業支援サービス「スマートマーケティング」などを紹介している。
なおゲスト講演に、ソフトブレーン創業者で現在は経営コンサルタントの宋文洲氏を迎えている。テーマは「外から見える日本の良さ」。中国に帰国して1年半が経ち、改めて感じた日本の良さを語っている。
バーチャルイベントの来場者は、スポンサーのブース訪問や講演の聴講、資料閲覧、名刺交換などの回数に応じて、ポイントを獲得できる。150点以上のポイントを集めると、LED電球「LumiDas 一般電球形5.8W BL06-100/120VE26S」を抽選で100人にプレゼントする。300点以上で、デジタル一眼レフカメラ「EOS KISS X3・レンジキット」が抽選で3人に当たる。
従来は、全国で1000人ほどの集客があったものの、7か所の大都市でイベントを開催していたため、来場者が地域ごとに偏っていた。今回のバーチャルイベントの集客目標はパートナーが2000人で、エンドユーザーが3000人、合わせて5000人にのぼる。「イベント内容に大きな変更はない」(ソフトバンクBBの北澤英之・コマース&サービス統括CP事業推進本部MD戦略室室長)というが、来場者とスポンサー双方にとって利便性が向上したことで、来場者の増加を見込んでいる。(信澤健太)