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<指令! 海外成長市場を獲得せよ──SIerは中国・ASEANをめざす>第9回 曲がり角に立つオフショア開発
2013/06/06 21:03
週刊BCN 2013年06月03日vol.1483掲載
オフショアソフト開発は、今、曲がり角に立っている。オフショアでのソフト開発は、主にウォーターフォール型で、最も人手を必要とする製造(プログラミング)や単体テストの工程を、人件費の安い海外に発注することで成り立ってきた。だが、円安傾向や、主な発注先である中国の人件費が年率10%ともいわれるスピードで高騰。さらには、ウォーターフォール型がこれからも開発手法の主流であり続ける保証はなく、日本国内の大規模な受託ソフト開発案件そのものも減少が続く。パッケージソフトやクラウドサービスを活用する「つくらない開発」の比率が増えれば、自ずとオフショアソフト開発のボリュームは頭打ちとなる。今後、海外で日本向けのソフト開発を行う案件は、「減ることはあっても増えることはない」(SIer幹部)状況なのだ。
労働集約型から知識・資本集積型へ
ウォーターフォール型の開発を代替していく手法として注目を集めるのはアジャイルソフトウェア開発や反復型開発である。米国IT企業のアジャイル開発の採用率はすでに3割を超えているといわれ、反復型と合わせれば50%に達するとの見解もある。
NTTデータは、昨秋、インドに「アジャイル・プロフェッショナル・センター」を開設。アジャイル開発の展開促進と人材育成の拠点として機能させる。同様のセンターを2014年度中に世界5拠点に増やすとしており、顧客ニーズに合った開発体制を強化する。プログラムの自動生成やテスト工程の自動化技術の研究開発も進めており、前述の「つくらない開発」とあわせて、ソフト開発を労働集約型から知識・資本集約型へ変貌させようとしている。(安藤章司)
オフショアソフト開発は、今、曲がり角に立っている。オフショアでのソフト開発は、主にウォーターフォール型で、最も人手を必要とする製造(プログラミング)や単体テストの工程を、人件費の安い海外に発注することで成り立ってきた。だが、円安傾向や、主な発注先である中国の人件費が年率10%ともいわれるスピードで高騰。さらには、ウォーターフォール型がこれからも開発手法の主流であり続ける保証はなく、日本国内の大規模な受託ソフト開発案件そのものも減少が続く。パッケージソフトやクラウドサービスを活用する「つくらない開発」の比率が増えれば、自ずとオフショアソフト開発のボリュームは頭打ちとなる。今後、海外で日本向けのソフト開発を行う案件は、「減ることはあっても増えることはない」(SIer幹部)状況なのだ。
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