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<指令! 海外成長市場を獲得せよ──SIerは中国・ASEANをめざす>第11回 人事労務システムで新たな動き
2013/06/20 21:03
週刊BCN 2013年06月17日vol.1485掲載
海外で「トータルサービス」を実現するためにSIerが知恵を絞っている。前号でレポートしたITホールディングスグループのTIS上海法人は、地場のパッケージソフトベンダーと共同で人事管理ソフトの日本語版を開発。頻繁に行われる法改正にすばやく対応していくことで顧客ニーズを掴む施策を講じた。
法制度対応は地場での対処が有利
また、日立ソリューションズの北京法人は、流通・小売業向け店舗シフト管理システム「Hi-BestPlanning(排班考勤管理系統)」を独自に開発。日本国内にも同様のソフトはあるが、「労務管理系のシステムは、法制度の違いからどうしても差が大きくなる」(日立ソリューションズ北京法人の葉俊峰・システムソリューション営業本部営業1部長)ことから、北京法人での独自開発に踏み切った。
「Hi-BestPlanning」は、チェーン店におけるアルバイトやパートタイマーなどの労務管理を念頭に、「シフト管理」「勤怠管理」「休暇管理」を、店舗と本部が統合的に管理できるようにしたウェブアプリケーションだ。国土の広い中国で、どこの店舗からでもウェブで操作できるのが強み。このアプリを使えば、法令に定められた労働時間や残業、休暇の遵守の徹底に役立つ。
法制度と密接に関わる会計や人事労務系のシステムは、国ごとの差異が大きい。TIS上海は、地場のパッケージソフトを活用する選択をし、日立ソリューションズ北京法人は地場のニーズを反映して独自に開発した。業務アプリケーションの品揃えを充実させ、SIerの強みである「トータルサービス」により近づけていくことで、海外での顧客ニーズを捉えていくことが求められている。(安藤章司)
海外で「トータルサービス」を実現するためにSIerが知恵を絞っている。前号でレポートしたITホールディングスグループのTIS上海法人は、地場のパッケージソフトベンダーと共同で人事管理ソフトの日本語版を開発。頻繁に行われる法改正にすばやく対応していくことで顧客ニーズを掴む施策を講じた。
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