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<指令! 海外成長市場を獲得せよ──SIerは中国・ASEANをめざす>第18回 海外で如実に現れる強みと弱み
2013/08/08 21:03
週刊BCN 2013年08月05日vol.1492掲載
海外へ出ると、自社の強みと弱みが如実に現れてくる。パソコンやスマートフォンなどのデバイス系や、従来型の単純な受託ソフト開発を例に挙げるまでもなく、国際競争で落伍した商材は、近隣の中国やASEANにもっていっても十分な競争力は発揮しづらい。プラス面で捉えるならば、海外へ出ることで自社の強みは何なのかが明確になって、これをさらに伸ばしていくという動機づけにもなる。
組み込みソフトは「一日の長」あり
日本システムウエア(NSW)は、総合SIerであるとともに、組み込みソフト開発に強いベンダーとして知られている。2010年に中国へ進出して、真っ先に伸びた事業は、この組み込みソフトであった。NSW中国法人は、強みの組み込みソフトを原動力として、昨年度(2012年12月期)の売り上げを前年度比30%増のペースで伸ばし、今年度は売り上げ倍増を見込む。
日本の組み込みソフトは、かつて携帯電話や情報家電、自動車関連の三大需要分野を抱えていた。残念ながら携帯電話はスマートフォンの波に押され、情報家電はテレビ受像機の販売不振に象徴されるように厳しい状況にある。こうしたなかでも自動車関連分野は、競争力を生かすことができる分野。NSW中国法人は、日系を中心とする自動車メーカーの組み込みソフトのニーズをつかんだことで、業績を大きく伸ばしているのだ。
組み込みソフトはハードウェアに近い領域で動作するソフトで、OSと一体となって動作することが多い。リアルタイム性が強く求められることも特徴の一つで、こうしたノウハウは日系ITベンダーに一日の長がある。次号ではNSWの具体的な取り組みを追う。(安藤章司)
海外へ出ると、自社の強みと弱みが如実に現れてくる。パソコンやスマートフォンなどのデバイス系や、従来型の単純な受託ソフト開発を例に挙げるまでもなく、国際競争で落伍した商材は、近隣の中国やASEANにもっていっても十分な競争力は発揮しづらい。プラス面で捉えるならば、海外へ出ることで自社の強みは何なのかが明確になって、これをさらに伸ばしていくという動機づけにもなる。
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