日経BP社は2013年10月9~11日の3日間、東京ビッグサイトでICT関連の総合展示会「ITpro EXPO 2013」を開催する。クラウドをはじめとして、スマートフォンやタブレット端末、ビッグデータなどのテーマに関連した製品・サービスを紹介し、専門展の集合体としての顔をもつ大がかりな展示会になっている。IT関連企業の約300社が出展するイベントで、6万人規模の来場者を見込んでいる。
旬のテーマをカバーする専門展の集合体
「ITpro EXPO」は、日経BP社が主催するICT製品の総合展示会で、有力ITベンダーが主力製品・サービスを展示するほか、有識者を招いた講演や討論会など、盛りだくさんの内容だ。IT業界では、秋の名物展示会として注目が集まっている。
昨年も10月に開催し、来場者数が6万4245人と6万人を上回った。これを受け、今年の来場者数も6万人規模の来場者を見込んでいる。
「ITpro EXPO 2013」の冠の下、今回は、「Cloud Days Tokyo 2013秋」「ビッグデータEXPO 2013秋」「スマートフォン&タブレット 2013秋」「Security 2013」「モバイル&ソーシャルEXPO 2013」などの専門展を同時に開催する。また、日本画像情報マネジメント協会主催で「eドキュメントJAPAN2013」も併設している。IT・通信関連で旬のテーマを掲げた専門展の集合体としての顔をあわせもっており、来場者がそれぞれの専門展で最適な製品・サービスの情報を収集できる展示会となっている。
基調講演では、総合研究開発機構(NIRA)理事長で東京大学大学院教授を務める伊藤元重氏が「成長戦略のカギ握る国内産業のイノベーション」と題して日本政府が打ち出す成長戦略が日本企業のイノベーションに与える影響やチャンスについて講演。また内閣情報通信政策監(政府CIO)でIT総合戦略室長の遠藤紘一氏が、政府情報システムを取り巻く課題と対策、新しいIT戦略を踏まえた電子行政に関する今後の展望について説明する。
特別講演では、アクセンチュアのテクノロジーコンサルティング本部IT戦略グループ統括でマネジング・ディレクターを務める西村雅史氏が「企業ITの次なる一手、デジタルトランスフォーメーションへ~すべてのビジネスがデジタルに~」というテーマで講演するほか、アマゾン データ サービス ジャパン代表取締役社長の長崎忠雄氏が「今、情シス部門が知るべきクラウド導入最前線~企業ITインフラも、アマゾンで。~」と題して自社サービスの優位性を語る。さまざまな業界や分野のキーマンが登壇することから、昨年以上に盛り上がるだろう。
話題の最新テクノロジーを披露
会場内で製品・サービスを披露する出展社数は、IT関連企業を中心に約300社を予定している。各社とも、話題の最新テクノロジーを披露。来場者に対してわかりやすく展示することにも力を入れている。
例えば、「Cloud Days Tokyo 2013秋」では、業務の内容やサービスの特性に応じて、プライベートクラウドとパブリッククラウドを使い分けることや、複数のパブリッククラウドを連携させるニーズが顕在化するなど、クラウドの利用方法が高度化しているなか、導入面や運用面で新たな課題を解決する製品・サービスを展示している。
「ビッグデータEXPO 2013秋」では、データ活用を支える中核の役割を担うIT部門に加えて、マネジメント層やユーザー部門の担当者を対象として製品・サービスを披露する出展企業が多い。
「スマートフォン&タブレット 2013秋」では、端末からクラウド、データを網羅した総合的なソリューションを各ブースでさまざまな角度から取り上げている。
なお、今回は、アイドルグループのももいろクローバーZが登場。ビッグデータで、ももいろクローバーZの過去と未来を読み解いたり、一緒に新たな視点でITを学ぶ「ITクロEXPO~ももいろクローバーZがITを学ぶ~」を開催したりするなど、趣向を凝らしたイベントも用意している。
主要ICTベンダーの新しいテクノロジーを駆使した製品・サービスや今後の戦略を理解できるほか、有識者の講演で有益な情報を収集できる「ITpro EXPO 2013」によって、ユーザー企業によるIT投資を促進する可能性は高い。この催しによって、IT業界が活性化することに期待したい。
【開催概要】
会期:2013年10月9日(水)~11日(金) 10:00~17:30
会場:東京ビッグサイト(東4-6ホール、会議棟)
同時開催展:
主催:日経BP社
後援(ITpro EXPO):総務省、経済産業省、アメリカ合衆国大使館 商務部
協力(ITpro EXPO):日本経済新聞社、テレビ東京
入場料:2,000円(消費税込、事前登録者は無料)
目標来場者数:60,000人