スマートフォンを社内の有線LANに接続する。これによって安定したネットワークでスマートフォンが利用でき、ディスプレイとキーボード、マウスを接続すれば、操作感はPCそのもの。スマートフォンとPCの融合だ。これを実現するのが、日本エイサー(ホブ・セン社長)が発表した法人向けSIMフリースマートフォン「Liquid Jade Primo」である。ダイワボウ情報システム(DIS、野上義博社長)の販売網を通じて全国に展開する。(畔上文昭)
日本エイサーは8月2日、Windows 10 Mobileを搭載したLTE対応SIMフリースマートフォンのLiquid Jade Primoを8月25日から、DISを通じて販売すると発表した。
Windows 10 Mobileでは、スマートフォンをPCのように使えるようにする「Continuum(コンティニュアム)」機能が提供されていて、同スマートフォンはそれを強く意識した製品となっている。
例えば、USBマウスとUSBキーボード、ドッキングステーションが付属するため、ディスプレイがあれば、すぐにPCと同等の環境を利用できる。また、Liquid Jade Primoの最大の特徴は、有線接続への対応にある。企業ではセキュリティなどを考慮し、無線LANを採用しないケースがあるため、標準で有線接続を可能にすることで、PCの代替としての導入を狙ったかたちだ。

左から、DISの松本裕之・取締役販売推進本部長、
日本エイサーのホブ・セン・代表取締役社長、
日本マイクロソフト の金古毅・執行役員
コンシューマー&パートナーグループOEM統括本部長
日本エイサーのセン社長は「PC市場が冷え込んでいるのは、メーカー側の焦点がぼやけているからではないか。法人マーケットでは、生産性の高いものが要求される。今回は“生産性”をテーマとし、それを徹底的に追求した」と語った。生産性を追求した結果の一つが、PCと変わらないエクスペリエンスというわけだ。また、Liquid Jade PrimoではPCのように長く使用することを想定し、現時点で可能な限りのハイスペックな装備を目指したという。
DISの松本裕之・取締役販売推進本部長は、Liquid Jade Primoについて「当社では今までなかった領域の製品になる。いい商品をもってきていただいた。新たな市場を切り開くことができると大いに期待している」と語った。

法人向けSIMフリースマートフォン「Liquid Jade Primo」
日本エイサーは同日、Windows 10 Proを搭載する法人向け2in1タブレットPC「Switch Alpha 12」も発表。同社が特許を取得しているヒートパイプ式冷却システムを採用し、ファンレスながらインテルの「第6世代Core i5」という高性能CPUを搭載した。DISの松本取締役は「法人市場のタブレット端末は、シェアの50%以上がWindows。しかも、この半年で2in1デバイス市場が急成長している」とし、同製品のリリースを歓迎した。また、日本マイクロソフトの金古毅・執行役員コンシューマー&パートナーグループOEM統括本部長は、「ワークスタイル変革に向けて、強力なソリューションが揃った。3社が協力して、ユーザー企業のワークスタイル変革を進めていきたい」と期待を込めた。