サーバー事業の強化に注力するASUS JAPANは、新製品として1Uラックサーバー「RS100 E10 PI2」「RS300 E10 PS4」と、小型ワークステーション「E500 G5 SFF」を11月に発表した。すでに代理店経由で販売を開始しており、価格はいずれもオープン。

王 慶涛
シニアプロダクトマネージャー

 同社はグローバルで20年以上前からサーバー事業に取り組んでいる。以前はサーバーベンダーのOEMやホワイトボックスの提供が中心だったが、最近はASUSブランドの製品を増やしており、ラックサーバー、タワーサーバー、ワークステーション、サーバー向けマザーボード、またサーバー周辺アイテムなどを展開している。

 同社製品の特徴の一つが冷却機能だ。通常のサーバー冷却機能はCPUの温度に合わせてファンの回転数を調整するのに対し、同社の「Smart Thermal Radarテクノロジー」はCPU、メモリー、GPUカードなどに温度センサーを搭載し、主要パーツごとの温度を検知。温度が上昇したパーツ付近のファンの回転速度を速めることで、最適な冷却を行う。

 ラックマウント型サーバーにはフロントパネル部分にも温度センサーを搭載。温度に合わせてファンの回転速度を自動で調整することで、上部と下部で温度差が生じやすいサーバーラック内の温度を最適に保つ。王慶涛・プロダクトマネージメント インダストリアルプロダクト部シニアプロダクトマネージャーは「最適なクーリングを提供することで、システムの安定性を保ち、またファンの回転速度を最適化することで省エネも実現する」と説明する。

 インフラの管理ソリューションとして「ASUS Control Center(ACC)」も提供する。ASUS製品だけではなく他社のサーバーやクライアントPCも含め、ハードウェアをリモートで監視し、予兆を検知したらアラートを出す。また、ソフトウェアの一括配布、BIOSの更新などもリモートで対応できる。

 国内ではサーバー製品のマーケティングを強化するため、顧客やパートナーとの関係強化に力を入れている。今年5月には「Japan IT Week 2018 春」に出展し、サーバー製品のほか、クライアントPCなどを紹介。11月にはパートナーイベントを開催した。来年も展示会への参加や、パートナー・顧客向けのセミナー、イベントの開催も増やしていくという。

 同社サーバーの国内販売代理店は、同社のマザーボードやPCを扱っているサンウェイテクノロジー、テックウインド、アスク、アユートの4社だ。代理店と連携し、リセラー、ディーラー向けの周知活動、提案活動を強化しており、取扱実績のあるリセラー、ディーラーの数は2017年度と比べて約2倍以上に増えたという。インテル、エヌビディアとも綿密なパートナー関係を築いており、技術面もサポートできる。王シニアプロダクトマネージャーは「ASUSの中で、サーバー事業は非常に重視している。投資金額も大きく、技術者の投入もここ数年、積極的に行っている。それは国内も同様だ。18年はディーラー、リセラーがより販売しやすいよう体制を整え、サポートをしていく」と話した。(山下彰子)