日本オラクルは12月14日、記者説明会を開き、12月1日に就任した三澤智光社長が事業・製品戦略を発表した。「エンタープライズの要求に応えられるシングルデータモデルのフルスイートSaaSと、ミッションクリティカルなワークロードに求められるパフォーマンス、セキュリティ、そして真のハイブリッドクラウド環境を提供できるIaaSを持っているのはオラクルだけ」として、クラウド市場でのビジネス拡大に注力していく方針を改めて強調した。

三澤智光 社長

 三澤社長は1995年に日本オラクルに入社し、専務執行役員テクノロジー製品事業統括本部長、副社長執行役員データベース事業統括、執行役副社長クラウド・テクノロジー事業統括などを歴任。16年に日本IBMに移籍したが、4年ぶりに古巣に復帰した。

 日本オラクルの社長就任にあたっては、「顧客のDXを支援する『TRUSTED TECHNOLOGY ADVISOR』になるというビジョンを掲げた」と三澤社長は話す。その前提として、米オラクルや日本オラクル自身も自社製品を活用したデータ・ドリブンな組織・ビジネスへの変革を進めてきたという。オンプレミスからクラウドへの移行、データの共通化、AIによる自動化などを進めた結果、「営業・マーケティング、会計、人事など幅広い領域で、新型コロナ禍におけるリモートワーク環境下でも業務の変革を進めることができた」と説明した。

 さらに、「これが可能になったのは、クラウドネイティブなシングルデータモデルを実践してきたから」ともコメント。買収製品を含めて業務アプリケーションのラインアップを時間をかけて再構築し、一つのデータモデルに統一して業務横断的なデータ活用や自動化・効率化ができるSaaS製品群を実現したことが自社の業務変革にも寄与したことを強調した。顧客のDX支援においても、オラクルの最大の強みとして市場に訴求していく意向だ。(本多和幸)