デル・テクノロジーズは4月22日、ミッドレンジストレージ「Dell EMC PowerStore」のエントリーモデル「Dell EMC PowerStore 500」および、性能が向上したストレージソフトの最新版「PowerStoreOS 2.0」を6月から提供開始すると発表した。

松田吉史 執行役員事業本部長

 PowerStoreは2020年5月にリリースされ、世界60カ国で販売されている。ストレージプラットフォームソリューション事業本部の松田吉史・執行役員事業本部長は、「グローバルで高い評価を受けており、導入が進んでいる」と話す。20年第3四半期(8~10月)と第4四半期(11~1月)の製品売上高を比較すると4倍に増加。「EMC時代も含めて、ストレージ製品としては、過去最高の伸びとなっている」という。

 エントリーモデルのPowerStore 500は、最小構成で市場価格は2万8000ドル(約300万円)。同事業本部システム本部の森山輝彦・ディレクターは「ミッドレンジストレージ製品としては低価格となっているため、リモート環境や支店での導入、これからストレージの利用を検討しているユーザーに適した製品」と話した。
 
Dell EMC PowerStore

 2Uサイズで最大 1.2PBのデータを格納し、1分あたり最大240万のSQLトランザクション処理が可能。1台で1500台のVDIデスクトップをサポートすることができるという。また、複数のPowerStore 500や、ほかのPowerStoreと組み合わせてスケールアウトができ、自動化とデータモビリティー機能により、これらのクラスターを容易に管理できるとしている。

 PowerStoreOS 2.0へのアップデートについて森山ディレクターは、「日本企業は高性能を求めており、バージョンアップを待っていたという声は多い。新バージョンを提供することで、PowerStoreの導入が進むと想定している」と話す。

 具体的には、混在ワークロードで最大25%、書き込み処理で65%を高速化するなど、処理スピードが大幅に向上した。また、ソフトウェアをアップデートするだけで、NVMe-FC(NVMe over Fibre Channel)に対応できるようになったという。

 加えて、インテリジェンスも強化したことで、容量とパフォーマンスを最適化。4:1 のデータ削減保証により、ストレージ管理が簡素化できる。そのほかに、DRE(Dynamic Resiliency Engine)によってパフォーマンスを維持しながらドライブの多重障害を保護できるようなったとしている。

 日本市場では、19年、20年、外付ミッドレンジストレージ市場でトップシェアを獲得(IDC Japan調べ)した。松田事業本部長は、「市場はこれからも大きく成長していくと言われている。既存のポートフォリオでシェア1位を獲得できているが、ここに機能強化したPowerStoreを投入することで、さらにシェアを伸ばす」と目標を語った。(岩田晃久)