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Rist AIの精度を極限まで高める 研究開発のレベルアップにKaggle競技を活用

2021/12/02 16:00

週刊BCN 2021年12月06日vol.1902掲載

 京都に本拠地を置くAIアルゴリズム開発のRist(リスト)は、優れたAI技術者の継続的な採用を実現することで売り上げ増につなげている。AI技術者の選定基準として国際的なデータ分析の競技会「Kaggle(カグル)」を採用。上位の技術者は勤務時間のうち最大50%をKaggle競技のために割り当てる制度を取り入れている。AIの認識や予測の精度を極限まで高める研究開発力が差別化要素となり、昨年度(2021年3月期)の売上高は前年度比1.8倍に伸びた。今年度も2倍近く伸ばす目標を掲げる。(安藤章司)

 物体の認識精度やデータ分析の予測精度を極限まで高めるには、AIアルゴリズムや統計学に精通した人材を揃える必要がある。同社は16年に京都大学発のAIベンチャー企業として創業。ほぼ京都大学に焦点を絞って人材獲得戦略を展開してきた。さらに研究開発型であることを分かりやすく示す基準として、Kaggle競技で上位に入賞できるよう会社を挙げて取り組んでいる。すでにKaggleで上位に入賞した技術者が多数在籍しており、「(Kaggle上位入賞者の)○○さんのもとで働きたい」(長野慶・代表取締役副社長)と、AI技術者を目指す学生が入賞者を名指しして入社を希望するケースも少なくないという。
 
長野 慶 副社長

 Ristは、これまで主に製造業向けにAIを使った生産物の品質検査の自動化、効率化で業績を伸ばしてきた。自動車部品などの規格品の検査では限りなく100%に近い精度を求められ、食品製造では微妙に色かたちが違う食材を正しく判別する能力が重視される。少ない学習量で最大限の精度を出すための独自のアルゴリズムの開発や、自社で検査対象となる物体の高精度な三次元デジタル模型をつくり、これをAIに学ばせるといった学習方法の探究に努めている。

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