この連載では「データでつながる現場と経営」というテーマのもと、データ活用という山を解説している。前回はデータ活用について状況を整理していったが、今回は、どんな状態であればどのレベルに達しているのかが分かるよう、各レベルについて説明していく。筆者のもとに寄せられる相談の場合、「今こんな課題があって、ここでつまずいています」と、相談者は具体的に課題を把握されていることが多いが、筆者のようなIT技術者に相談をする、という時点で、ある程度はデータ活用が進んでいることが多い。イベント来場者向けアンケート結果でも、「データが分断・サイロ化している」との回答が約半数近くにのぼった。
 
データの課題は何ですか?
(「updataNOW21」来場者アンケート結果から)

 一方で、相談するフェーズの手前、「課題はいったい何か?」「何をして良いのかが分からない」といったケースの方が多いのではないだろうか。
 
「データ活用」の山

 まず山の麓を見ていこう。使用するデータやツールが組織レベルで用意されておらず、社員がそれぞれの方法でデータ活用を行っている状態がレベル1となる。「チームごとにデータ活用の仕組みができており業務改善に向かって動いている」状態だとレベル2。データ活用を通じて、業務改善やオペレーション改善といったチーム・部門単位での改善が図られている状態だ。そこからチームや部門にとどまらず「組織横断または全社共通でデータ活用のシステムが整備され売上向上や意思決定のスピード化に向かっている」状態までくると、山の中腹あたりのレベル3となる。