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【インテグレーターのためのコンサルティングポイント・11】現場でDXを進めるポイント

2023/04/10 10:00


 現場でDXを進めていくには、現場の理解が得られなければならない。新しいシステムを入れると、「新しいシステムを覚えるなら、転職して新しい仕事を覚えても同じだ」と、退職者が急増する現場を多く見てきた。人は恒常性(ホメオスタシス)があるため、変化を嫌う生き物だから仕方ないことである。だからこそ、変化は与えるのではなく、変化を自発的に起こしてもらわなければならない。現場の了承なしにDXを進めると人員流出になりかねないということをSIerは常に念頭に置いておかなければならない。

 自発的に行うためには、DXではなくBPRを現場には求めたい。BPRは、効率化・省力化を目的としている。DXはマーケティング、人材・組織、顧客経験の3面を同時に着手し、ビジネスモデルを変えていかなければならないので、経営者のビジョンが大きく関わってくるが、BPRは効率化・省力化なので、現場の人でも自身の業務の本来の目的が分かっていれば行うことができる。まずは、現場の人にデジタル技術を使って自分の業務が楽にすることを考えてもらうことがポイントだ。現場がデジタル技術に味をしめ、BPRを自発的にもっと入れたいというくらいに慣れたら、経営者主導のDXも現場に受け入れてもらう土台ができたと認識していいだろう。

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