「中小のソフト開発会社が全滅する」幾重にも重なる下請け構造に、中国やインドとの価格競争が加わる。和知さんは、危機感に突き動かされる思いでJASIPAを立ち上げた。JASIPAは、全国の中小ソフト会社の強みを引き出し、受託型から攻めの営業型に転換させる団体だ。結束力の強い組織をつくるため、来年度末(2005年3月期)までに、現在の4支部から10支部に増やす。全国を飛び回ってJASIPAの必要性を説く。
和知さんは、高校3年のときサーフィンにはまり、大学時代は、波乗りで有名な房総半島の大原海岸近くにアパートを仲間と共同で借りたほど熱中した。資金はアルバイトや受託ソフト開発の仕事。受託ソフトの出会いはこの頃だ。今の受託ソフト開発の処遇は、大学時代と比べ、悪化こそすれ、大きく改善したとは言えない。
「受託開発が先細りなのを肌で感じた。何とかしようと思い、JASIPAを設立した。自分たちは、状況悪化を傍観するのではなく、行動し、発展の可能性を探らなければならない」「まずは全国組織網をつくる。その後は、会員の商品やサービスの品質を高めてゆき、JASIPAブランドによる統一感を持たせたビジネス展開も視野に入れる」結束力の強い組織づくりを目指す。
プロフィール
和知 哲郎
(わち てつろう)1961年、東京都生まれ。81年、日本大学退学。受託ソフト開発会社などを経て、95年、ソフト開発のメディアミックス・プロジェクト設立。社長に就任(現任)。02年、日本システムインテグレーション・パートナーズ・アソシエーション(JASIPA=ジャシパ)設立。理事長に就任。JASIPAは、現在約60社の会員が集まる。来年4月にNPO(民間非営利団体)法人化を予定。