Windows Server 2003のEOSでは、多くのITベンダーが仮想化環境への移行を推奨している。仮想化することによって、ハード依存からの脱却は進む。しかし、OSへの依存は残る。SaaSが充実することによって、OS依存からの脱却が進むのか。次はSaaS依存ということになれば、ユーザー企業が“依存”をどう考えるかにかかってくる。
2020年は、Windows 7とWindows Server 2008がEOSを迎える。クライアントとサーバーのOSが同時にEOSを迎えることから、「2020年問題」と呼ばれることがある。Windows XPとWindows Server 2003は、EOSがおよそ1年ずれていたという点で予算を確保しやすかった。次は早めの取り組みが必須となるが、そこでも単なるリプレースではなく、ユーザー企業が納得する提案を用意する必要があるだろう。
7月14日(日本時間7月15日)、マイクロソフトのサーバーOS「Windows Server 2003」がサポート終了(End of Support=EOS)の日を迎える。いわゆる2015年問題である。本来ならサポート終了後も使い続けることの危険性をアピールして、OSのアップグレードを促して特需としたいところだが、それではユーザー企業にマイナスイメージを植えつけてしまいかねない。必要なのは、将来を見据えたポジティブメッセージだ。(取材・文/畔上文昭)