FinTech 2015年の主な動き
・三菱東京UFJ銀行フィンテック関連のコンテスト「Fintech Challenge 2015」を開催。ICTを活用した「お客さまに選ばれる新しい金融サービス」を創造することを目的とし、主にベンチャー企業や個人から技術、ビジネスモデル、サービスに関するアイデアを募集した。(2月19日~6月19日)
・金融庁金融審議会「決済業務等の高度化に関するスタディ・グループ」(岩原紳作座長)が発表した中間整理の資料で“決済を軸とした銀行業務のイノベーション”としてフィンテックが取り上げられる。(4月28日)
・マネーフォワードフィンテックに関する調査・分析を行う「マネーフォワードFintech研究所」を設立。金融機関と企業の協業促進、金融機関の競争力向上に貢献することを目指す。研究所長には、野村資本市場研究所で金融制度・ビジネスモデルの調査・研究業務に従事してきた瀧俊雄氏が就任。今後、定期的な研究会を開催するとともに、基礎的な調査の発信を行っていく。(7月20日)
・NTTデータオープンイノベーション支援プログラム「Digital Corporate Accelerate Program」(DCAP)の提供を開始。DCAPは、「顧客企業のニーズに合致するベンチャー企業の探索」「探索したベンチャー企業の技術アセスメント・適性アセスメント」「顧客企業に対する探索したベンチャー企業と連携した新規ビジネスモデル提案」の三つで構成される。同サービスを利用することで顧客企業は、世界中の最先端のベンチャー企業と連携することが可能になる。まず、ファーストユーザーとして、みずほ銀行が採用。同行は、フィンテック活用戦略の推進において、先進的技術をもつベンチャー企業との連携を模索しており、DCAPの採用に至った。(7月24日)
・アクセンチュアニューヨーク市パートナーシップ基金(Partnership Fund for New York City)との調査結果を発表。金融テクノロジー(フィンテック)ベンチャー企業に対する投資額は、2014年も引き続き大きく増加し、米国における投資額は前年比約3倍に達したことを明らかにした。(8月4日)
・MFS住宅ローンに特化したフィンテック企業のMFSが、マネックスベンチャーズ、電通国際情報サービス(ISID)、電通デジタル・ホールディングスが運営する電通デジタル投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施。(9月10日)
・日本IBM金融機関向けの支援サービス「IBM FinTechプログラム」を提供開始。同プログラムでは、世界的レベルでフィンテックの動向を捉え、新たな革新的アイデアの創出からそれを具現化するフィンテックアプリケーション開発の実証実験までを一貫して支援する。(9月14日)
・フィンテックDayディーエムジー・イベンツ・ジャパンが、日本科学未来館において、ブロックチェーンなどの新技術に着目したカンファレンス「フィンテックDay」を開催。(9月25日)
・インテックとPivotalジャパン日本市場におけるアジャイル開発、オープンPaaS(Pivotal Cloud Foundry)、ビッグデータ、データサイエンスの分野での戦略パートナーシップを締結。スタートアッププロジェクトとして、アジャイル開発手法を用いたフィンテックを実現する次世代の金融サービス開発プロジェクトを開始。(9月30日)
・Alpacaディープラーニング技術に強いAlpacaが、フィンテック領域に事業特化。ディープラーニング技術を用いた世界初のトレーディングプラットフォームの開発を目的として、総額100万米ドルの資金を調達した。(10月19日)
・デジタルガレージ企業向けITサービス開発のグローバルソーシング事業「セカイラボ」を展開するモンスター・ラボに出資。フィンテックやデジタルマーケティング領域のクライアント企業を共同で開拓へ。(11月2日)
・日本ユニシス地方銀行向け「リテール戦略研究会」でのフィンテックの分科会開催を決定。決済業務の高度化など、地方銀行を取り巻く環境の変化に対応する。(11月16日)
・アクセンチュアアジア・パシフィック地域の金融テクノロジー(フィンテック)投資は、2015年1月から9月の9か月間で約35億ドルに達し、2014年の約8億8000万ドルから急伸していると同社の調査結果を発表。また、日本でのフィンテック投資も同期間において、すでに約4400万ドルに達していて、2014年度の5500万ドルに迫る勢いとしている。(11月25日)
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