Special Feature
フィンテック入門 金融×ITがもたらすビジネスチャンス
2015/12/10 21:33
週刊BCN 2015年12月07日vol.1607掲載
記者の眼
NTTデータやみずほ銀行との協業を進め、単なるクラウド業務ソフトベンダーではなく、フィンテック企業としての成長を現実のものにしつつあるマネーフォワードは、Fintech研究所という専門組織も設置している。同研究所の瀧俊雄所長に、フィンテック領域で新しい価値をもつサービスを具現化する際に、ベンチャー、SIer、ユーザーのうち誰が主導権を握るとうまくいきやすいのか聞いてみた。答えは明快で、SIerだという。
しかし、冒頭で紹介したように、「消費者金融のクライアントに、フィンテックで何か提案しろと言われて困っている」などと言ってしまうSIerでは、成功はおぼつかない。ユーザーの課題が何なのか、業務の現場に入り込んできちんと吸い上げるという、本来SIerがやるべき仕事を徹底する必要がある。
逆にいえば、それさえできていれば、SIerにもフィンテックは大きなビジネスチャンスをもたらす可能性が高いということ。コンポーザブルなフィンテックソリューション構築のプラットフォームを提供するIBMなどは、SIerにとって協業相手としても魅力的かもしれない。
今年半ばから急浮上した感のある新たなIT産業のトレンドが、FinanceとTechnologyを組み合わせた造語である「Fintech(フィンテック)」だ。文字通り、金融と最新のITを融合して新しい価値をもつサービスを創出しようという動きだが、もはやバズワードになってしまった感もあり、ビジネスとしての実体がみえているプレイヤーは限られているという印象だ。「消費者金融のクライアントに、フィンテックで何か提案しろと言われて困っている」。あるSIerは、実際にそんな悩みに直面している。フィンテックは一体誰に、どんなビジネスチャンスをもたらすのか。(取材・文/本多和幸)
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