Special Feature
米Nutanixが年次イベント「.NEXT 2025」開催 急増するVMwareからの移行にエコシステム拡大で臨む
2025/06/05 09:00
週刊BCN 2025年06月02日vol.2061掲載
(取材・文/五味明子、編集/日高 彰)

ニュータニックスのラジブ・ラマスワミCEO
「パートナーはわれわれのビジネスにとってノーススター(北極星)。パートナーエコシステムの拡大こそが“Run Anything Anywhere”、そして2年前に掲げた“Build Once, Run Anywhere”の実現に近づくかぎとなる」
ニュータニックスでアジア太平洋地域(APJ)チャネルセールス部門を担当するマイケル・マグラ・バイスプレジデントは、.NEXT 2025の期間中に実施した筆者とのインタビューで、同社におけるパートナービジネスの重要性をこう強調した。

マイケル・マグラ バイスプレジデント
今回のカンファレンスのテーマとして掲げられた“Run Anything Anywhere”は、AIエージェントに代表される最先端のAIワークロードからERPのような基幹システムまで、ありとあらゆるアプリケーション/ワークロードをどんな環境(物理/ベアメタル/パブリッククラウド/エッジなど)でも動かすという同社のビジョンにあらためてコミットしたものだが、特にVMware製品からの移行を検討する企業が急増している現在、それら企業のニーズを捉えるためのパートナーシップ強化が今回のカンファレンスでは目立った印象だ。
その最たるものが、ストレージや仮想化などの機能を提供する基盤製品であるNCI(Nutanix Cloud Infrastructure)における、米Pure Storage(ピュア・ストレージ)の「FlashArray」シリーズのサポートだ(2025年後半に一般提供予定)。これは1年前の「.NEXT 2024」で発表した、米Dell Technologies(デル・テクノロジーズ)の「PowerFlex」に続く外部ストレージ機器のサポートとなる。これまで外部ストレージのサポートが手薄だったことが、VMwareユーザーのニュータニックスへの移行のハードルとなっていたが、これを改善する動きにさらに力を入れてきた。
そして会期中には、VMwareのエンドユーザーコンピューティング製品がスピンアウトして立ち上がった米Omnissa(オムニッサ)や、Linuxディストリビューション「Ubuntu」の開発元である英Canonical(カノニカル)、そして「Google Cloud」などとの新たなパートナーシップを矢継ぎ早に発表。顧客の選択肢を広げる最大の推進力がパートナーエコシステムの拡大であることをあらためて示したといえる。
- 東芝が2200台のVM移行を発表
- パートナーのマネージドサービスにも最適な基盤に
- ノックする側からノックされる側に
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