中堅・中小企業向けのロードバランサーを提供

 ネットワークは、企業活動になくてはならない生命線となっている。しかしネットワークを取り巻く課題は非常に多い。可用性、信頼性に加えセキュリティなどの要件も満たさなければならないからだ。ベンダーからもネットワークソリューションが多数提供されており、多くの企業に導入されている。

 バラクーダネットワークスは、セキュリティに軸足を置いたソリューションを提供しており、電子メール、ウェブブラウジング、インスタントメッセージを柱に事業展開している。国内においては、ニーズの高いスパムメール対策ソリューション「Barracuda Spam Firewall」やスパイウェアによる情報漏えい対策を目的とした「Barracuda Web Filter - featuring Spyware Protection」などを提供し、顧客企業・パートナーからも高い評価を獲得している。また、J-SOX法によりニーズがさらに高まりつつあるメールアーカイブ・ソリューション「Barracuda Message Archiver」、Webアプリケーションファイアウォール「Barracuda Web Application Controllers」なども国内市場に順次投入される予定だ。このように、バラクーダネットワークスは新しい市場開拓に余念がない。その同社が着目している新しい市場が低価格なロードバランサーのマーケットだ。

 ロードバランサー市場は、大規模企業向けの製品を中心に拡充されており、中堅・中小企業に最適なソリューションは、展開されてこなかった。しかし、企業規模を問わず、ネットワークはすでにインフラとして利用され、Webアプリケーションも数多く導入されている。中堅・中小企業においても、負荷分散を行いシステムの信頼性を向上させたいというニーズは当然高まっている。その声に応えたのがバラクーダネットワークスジャパンだ。同社では、価格を抑え、中堅・中小企業でも十分に導入できるロードバランサー「Barracuda Load Balancer」を開発。すでに国内市場にも投入されている。

■信頼性という付加価値を訴求

 「Barracuda Load Balancer」は、ローエンドモデルで36万5000円(税別)、L7機能搭載モデルでも48万円(同)から提供されている。従来、ロードバランサーはローエンドモデルでも120万円程度で提供されてきた。その約半額以下という戦略的な値付けを行うことで、新しい市場を開拓しようという狙いがある。

 L7機能のロードバランサーが2台で100万円を切る価格帯で、今までコスト面で購入を躊躇していたユーザ層へ、より信頼性の高い冗長化構成のシステム構築も可能となる。つまり、パートナー企業にとっても「Barracuda Load Balancer」を活用することで、低価格で信頼性という新たな付加価値を顧客企業に提供できるようになる。

 「Barracuda Load Balancer」はすでに北米で先行販売されており、半年間でおよそ1000台を販売した実績がある。ニーズが顕著なだけに、日本市場においても大きく期待できる製品といえよう。

 同社では「Barracuda Load Balancer」の付加価値として、これまでのノウハウを投入し、セキュリティ機能を内包している。「Barracuda Load Balancer」は、負荷分散を行うためサーバーの前方に設置する。そのため、IPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム)を搭載し、サーバーのセキュリティを強化することに成功している。「Barracuda Load Balancer」についても、バラクーダネットワークスジャパンのほかの製品同様、評価機の無償貸し出しも行われており、実環境下での評価ができる。このようなサービスを活用することで、さらに売りやすい環境を構築できるだろう。同社の展開は、顧客企業やパートナー企業からも熱い注目を集めている。
(週刊BCN 2008年3月17日号掲載)