ソリトンシステムズ
シンクライアント対応を果たしたセキュリティ商材
シトリックス・システムズ・ジャパンと協業し、新規市場を開拓へ

通常のPCとシンクライアントを
一元的に運用・管理

　ソリトンシステムズとシトリックス・システムズ・ジャパンの2社による共同パートナーセミナーが2008年5月28日、シトリックス・システムズ・ジャパン本社セミナールームで開催された。共同パートナーセミナーでは、シトリックス・システムズ・ジャパンが提供しているアプリケーションデリバリーの事実上の業界標準である『Citrix XenApp』に対応したソリトンシステムズのPCログ収集ソリューション『InfoTrace Enterprise』およびPC認証ソリューション『SmartOn ID』（今夏対応予定）が紹介された。

　現在の企業課題として「セキュリティ」が重要視されているのは周知の事実だ。セキュリティ事故も後を絶たず、その解決策としてシンクライアントシステムの導入を進める企業も少なくない。一方、内部統制の一環として情報セキュリティへの適切な対応が求められ、非接触ICカードなどを用いた強固なPC認証やPCログ収集ソリューションを導入する企業が増えている。しかし、シンクライアントと情報セキュリティ対策の双方を導入する場合、通常PCとシンクライアント環境に、それぞれ別のソリューションを導入する必要があった。通常のPCとシンクライアントが混在する環境で、一元的に運用・管理できる情報セキュリティソリューションはほとんど提供されてこなかったのである。その課題に応えたのが、ソリトンシステムズだ。


パートナーのビジネスチャンスに
幅広いシンクライアントに対応

　『InfoTrace Enterprise』は、PCの操作を詳細に記録し、豊富な条件で検索、レポートするソリューション。検索テンプレートが豊富で、容易な解析を実現するだけにとどまらず、任意の条件をテンプレートとして保存できるなど、顧客企業の環境に合わせたログの解析も可能だ。さらにトレース（追跡）機能も充実しており、万が一情報漏えい事故が起こった場合でも、どういった経路で情報が拡散したのか、状況を把握することができる。

　ソリトンシステムズは、『Citrix XenApp』というプラットフォームをさらに活用し、より高度なセキュリティ環境を提案することになる。2社の協業による新しいソリューションは、新規市場を創出すると期待できる。ユーザー企業や販売店にとっても、メリットの多い協業と言えよう。また、『InfoTrace Enterprise』や『SmartOn ID』は、『Citrix XenApp』のほかにも「ターミナル・サービス」（マイクロソフト）、「NEC VirtualPCCenter」（NEC）などの各種シンクライアントシステムに対応している。今後は「HP CCI」（日本ヒューレット・パッカード）にも対応予定で、画面転送や仮想PC、ブレードPC方式と適応範囲を広げていく予定だ。

 

　情報セキュリティソリューションのシンクライアント対応は、パートナー企業にとって、顧客に対する提案の幅が大きく広がることを意味する。これまでシンクライアントを提供してきたパートナーも、顧客に対し、情報セキュリティソリューションの提案が容易となる。これからシンクライアント環境に移行しようとしている企業に対しての訴求力も高い。


ソリトンシステムズ＝http://www.soliton.co.jp/

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