NEC
中堅・中小企業でも「仮想化」がトレンド
一貫したサポートがNECの強み

 いち早く「仮想化」技術に着目し、実績を上げてきたNEC。「仮想化」が加速している中、ソフトウェア/ハードウェアを一元的に提供する同社の活動に注目が集まっている。仮想化に適したプラットフォームの提供やプロモーション、販売店やSIerへの支援施策など、仮想化において一貫したサポート体制を実現するNEC・クライアント・サーバ販売推進本部の浅賀博行統括マネージャーに話を聞いた。

歴史・実績ともに業界トップクラス

 NECは、今でこそトレンドとなっているサーバ統合、仮想化などに以前から取り組んできた。その中で仮想化技術の重要性にいち早く着目しており、2002年より米VMware社のパートナーとして製品の取り扱いを開始した。

 さらに、日本メーカーとして初となるHardware Alliance(現・Global OEM Alliance Partner)を締結し、Express5800シリーズのハードウェア認証を取得している。ハードウェア/ソフトウェアを問わず、一貫したサポートを提供できる数少ないベンダーの1社である。

 またNECは、サーバ統合などVMwareが有効な分野でのノウハウを基にしたコンサルテーションメニューなども整備しており、豊富な導入実績を有している。「VMwareの導入実績ですが、07年12月現在で900ライセンスを超えています。VMware社の認定資格“VCP(VMware Certification Professional)”の取得者も40名超と、日本でもトップクラスであると自負しています」と、クライアント・サーバ販売推進本部の浅賀博行統括マネージャーは語る。

 現在、VMwareがトレンドとなっているが、NECは仮想化を自社内で積極的に活用し、ノウハウを蓄積してきたほか、仮想化技術を応用したシンクライアントシステムを開発・提供するまでに至り、仮想化技術の適応範囲を広げている。仮想化市場の創出にNECの支援が不可欠であったことは、これらの事例からも明らかだろう。NECとVMware社との技術交流はもちろん、仮想化について多くの構築実績を有しているのである。

仮想化に適したプラットフォームを提供

 仮想化を行うと、1台の物理サーバに複数台の仮想サーバが稼働することになる。NECは「メモリがこれまで以上に必要」「可用性を高めたい」といった仮想化に求められる要件を満たすサーバラインアップを揃え、ユーザーに提供している。

 08年5月に発表したCPUブレード「Express5800/120Bb-d6」は、内蔵ハードディスクを持たず、代わりにメモリを12DIMM(最大48GB)搭載できる。仮想化ソフトには「VMware ESXi 3.5」を採用しており、あらかじめフラッシュメモリに格納して本体に組み込むことでインストールの手間がいらず、すぐに仮想環境が利用できる。また、電源ファンを改良し、従来比約20%の静音化を実現した100V電源と、UPS、ストレージまでを13Uラックにまとめ、オフィスにおけるコンパクトな仮想化システムとして提案している。

 他にも、可用性の高いサーバ上でVMware環境を構築したいというニーズに対して、無停止型サーバ「Express5800/ftサーバ」を08年上半期に提供する予定だ。ハードウェア障害による複数のシステムダウンのリスクを大幅に軽減するため、期待も大きい。

運用・管理を容易に省エネまで実現する提案とは

 サーバ統合をすすめる上で「運用・管理」を容易にしたいというニーズは高い。NECは、複数サーバ一括構築・設置を行う「導入」、リソースの効率運用を実現する「運用」、複数サーバ一元管理を行う「管理」、コスト削減と可用性を両立させる「可用性」、サーバ増設作業を簡単に行う「増設」といった、それぞれのフェーズにおけるプラットフォームの管理に必要な一連の機能をオールインワンにした管理ソフト「SigmaSystemCenter 2.0」として提供している。

 「“SigmaSystemCenter”は、前身の“BladeSystemCenter”から数えて4-5年の歴史があります。運用のサイクルに沿って導入・構築からサーバの増設まででき、管理の一元化、ポリシーに基づく自律化など運用を効率化します。また、全機能を通じてコストの削減を実現しており、お客様からも非常に喜ばれています」(浅賀統括マネージャー)とのことだ。

 例えば、「VMware Infrastructure 3.5 Foundation」と「VMotion」、「Sigma SystemCenter 2.0」を組み合わせることで、サーバの負荷状態に応じて、仮想マシンを動的に再配置し、負荷の平準化や稼働サーバの集約を行う。余剰サーバの電源断なども実現しており、省電力運転にもつながる。

 「夜間のバッチ処理などに、複数台のサーバを稼働させる必要がないケースも多いかと思います。そのときは、稼動サーバを集約させ、不用なサーバの電源を落とすことで、省電力に大きな効果をもたらすでしょう」(浅賀統括マネージャー)。市場では、グリーンITなども求められ始めている。NECの提案は、省エネといったニーズにも十分応えるものとなっている。

市場を創り販売店支援を強化

 「サーバ統合や仮想化を提案していただくSIer様やパートナー様への支援施策を強化してきました。プロモーション活動はもちろん、SE様向けの“SIGMABLADE技術認定制度”や各種ガイドなどで、必要な知識や技術を習得いただけるような活動を行っています。また、営業様向けの“SIGMABLADEセールスマスター制度”も立ち上げ、販売促進への支援を行っています」(浅賀統括マネージャー)とのことだ。

 中堅・中小企業において、サーバ統合はさらに加速していくだろう。そのとき「仮想化」は避けて通れないものになる。「仮想化」についての知識・技術を今から蓄積しておくことは、今後の事業展開において大きなアドバンテージとなるはずだ。また、サーバ統合は、運用コストを低下させながら、ストレージやOS・ミドルウェア、SI費用などでビジネスが拡大するということも、一般に言われ始めている。次のビジネスにつなげるためにも「仮想化」は大きなキーワードと言えるだろう。

 「仮想化」市場を創出し、さらに拡大していこうとするNECの取り組みは、そのような観点からもパートナー企業・ユーザー企業から注目されている。

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NEC=http://www.sigmablade.com/

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