クラウド・コンピューティングを実現

 LinuxなどOSS(オープンソースソフトウェア)活用の技術力で高度な製品開発に定評あるぷらっとホームが仮想化事業の拡大に乗り出した。消費電力削減を追求したサーバー「CloudStation E」を国内市場に投入。インテルのサーバーボードである「S5500WB」の搭載という先進的な試みに取り組んだ。この技術力を武器に、企業システムの仮想化の提案を進め、データセンター(DC)を中心にクラウド・コンピューティングの実現を果たしていく。

 「CloudStation E」は、膨大な数のサーバーを活用するクラウド・コンピューティングを想定して開発された。ITや通信の業界では最近、「次世代データセンター」と称してDC増強に力を注ぐ傾向が高まっている。センター内を強固なものするために必要な要素は、サーバーの集約をはじめ仮想化環境の構築などだ。データセンターの求める声に応えるため、業界屈指の高度技術力を持つぷらっとホームが新製品を投入したことになる。製商品事業本部技術部部長の柴田裕信氏は、「クラウド・コンピューティングに最適な機能が豊富に搭載されています」と強調する。

 一つは消費電力の削減だ。昨年まで発売していた従来サーバーと比べ、待機時で約54%減、高負荷時で約14%減を可能としている。これは、インテル「S5500WB」の搭載に加え、省電力化に向けた革新的な機構を取り入れているからだ。例を挙げれば、入力電源形式で単一DC12V入力を採用。電力供給回路の単純化で消費電力の抑制と高効率化につなげている。

クリックで拡大 また、冷却効率の高いパーツ配置を実現した。熱源のCPUやメモリをエアフローの近接した正面に変えたことで、ファンの冷風を効率的に流せるようになった。さらに、「インテルXeonプロセッサーL5520クアッドコア」を2台搭載できるようにしたことで、サーバーの大幅集約が可能になった。これにより、「5年前のシステムと比べ、CO2排出量を76%削減できます」と自信をみせる。

 国内DC市場を取り巻く環境は、「まだまだタワー型を多く活用しているケースが多いといえます」と説明する。まだまだクラウド・コンピューティング並みの機能は不要との認識が高いためだ。対応製品がなかったことも普及を遅らせている原因といえよう。そのため、「CloudStation E」が市場に一石を投じることになりそうだ。近い将来には、10GbE(ギガビットイーサネット)カードの搭載に対応することを予定している。他社に先行する技術力を駆使することで、「新しい市場を創造していきます」と柴田氏。これが、ぷらっとホームの強さであり、他社との差別化点なのである。


ぷらっとホーム=http://www.plathome.co.jp/