Special Issue

<セキュリティソリューション特集>セキュリティソリューションの淘汰が始まる

2009/11/19 19:56

週刊BCN 2009年11月16日vol.1309掲載

ソリトンシステムズ
好調な売れ行き示す「IronPort」
手厚い支援で新規顧客を開拓

 ソリトンシステムズでは、スパム対策などメールセキュリティアプライアンス製品「IronPort」シリーズの売れ行きが好調に推移している。ユーザー企業が製品の機能を認めていることに加え、手厚い導入支援などサポートを徹底的に追求していることが新規顧客の開拓につながっている。大企業だけでなく、中堅・中小企業(SMB)などユーザー層は幅広い。

 スパム対策関連分野の製品は、国内には数年前に登場し、数多くのメーカーが参入したこともあって、多種多様な製品が市場に出回ったという経緯がある。使う側にすれば選択に迷う状況だが、そんななかで「IronPort」が売れているのは、充実した機能がユーザー企業から高い評価を得ているからだ。

 「スパム対策関連の市場では多くの製品が登場した一方で、淘汰されたものも多々あります」と話すのは、マーケティング本部製品担当マネージャの遠藤健志氏。「ユーザー企業がスパム対策に関する知識を蓄積すればするほど、『IronPort』を高く評価するようになりました」と強調している。

 スパム検知率というものは、時期において変動がある。これは、あまり知られていない話である。複数製品の検知率変動を15ヶ月間調査した結果がある(Opus One. March 2009)が、その調査結果でも「IronPort」が唯一99%以上の検知率を15ヶ月間維持し、No.1となった。遠藤マネージャは、「ユーザー企業の大半が検知率を重要視しており、それが低ければ導入の候補からはずされるのです」と説明する。突発的なDDoS攻撃で大きな影響を受けないことや、メールの遅延が起きにくいといった安定性が“売り”となっている。さらに、メールシステムの状況をリアルタイムで表示することや管理レポートの自動配信など簡単に運用できる点もユーザー企業の導入を促進している。

 同社の充実したサポートも販売増加を大きな要因となっている。「導入前に製品を評価したいといった要望に、無償で対応しています」と遠藤マネージャ。製品をテストした企業の多くが、「予想以上の高機能製品」と高く評価するという。加えて、専任のエンジニアが製品評価から導入までを一貫して手がけるという手厚いサポートを徹底している。また、難しい案件でも対応できる技術ノウハウを同社がもっていることも、他社との差別化につながっているようだ。

 ターゲットとしては「エンタープライズ市場は勿論のこと、あらゆる業種のお客様がスパム対策製品を求めております。全てのお客様にIronPortの素晴らしさを実感していただきたいです」と幅広くユーザー企業を獲得することに自信をみせる。国内販売で数多くの導入実績をを持つ同社が、さらに飛躍を遂げようとしている。

メールセキュリティアプライアンス製品「IronPort」


ソリトンシステムズ=http://www.soliton.co.jp/

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