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<クラウド・ホスティングサービス特集>インターネットイニシアティブ 11年にわたる実績と経験、ノウハウが強み

2011/03/03 19:55

週刊BCN 2011年02月28日vol.1372掲載

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、クラウドコンピューティングが登場する以前の2000年から、ITリソースとネットワークリソースを必要に応じてオンデマンドで提供する「IBPS」を提供してきた。IaaSに先駆けて提供を開始した「IBPS」の11年にわたる実績、企業の基幹システムをはじめとするミッションクリティカルなシステムを専門に預かってきた経験とノウハウは、同社の大きな強みとなっている。

かゆい所に手が届くサービスを柔軟に提供

 また、この間、監視やプロビジョニングの内製化、運用管理の標準化などによって徹底的なコストダウンを図り、2009年にはクラウドサービス「IIJ GIO」としてリニューアル。同一クラスでは世界最安値でサービスを提供している。

 さらに、企業システムに求められる機能を徹底的に追求し、きめ細かいサービスを今日まで提供してきた。例えば、企業のマシンルーム代わりに利用できるセキュリティ、信頼性、プライベートIPアドレス空間の持込み、閉域網接続、運用のフルアウトソーシングなど、まさに「かゆい所に手が届く」内容で、サービスは多岐にわたっている。メニュー化されているサービスは、ハードウェア資産の保有リスクを完全にIIJがもつので、長期契約のリスクもなく、1か月単位(メニューによっては最低契約単位1日)で契約できるという、本来のクラウドコンピューティングならではの柔軟性も備えている。

 市場に対する取り組みとしては、強みであるネットワーク技術と大規模システム設計・運用管理技術を伸ばし、さらに便利で国際競争力のあるIaaSを追求していく。これには、モジュール型エコデータセンターの活用によるコスト低減、環境負荷低減を行う必要があり、それを実現することで、IIJサービスをご利用いただいているユーザーの環境対策が進展する。

 IIJは、今後、パートナーとの協業を中心に「日本で最も売れているIaaS」の座を不動のものとし、アジアNo.1のIaaSベンダーを目指す。また、クラウドサ―ビスの「IIJ GIO」も、エンドユーザー、パートナーのビジネスを強化するとともに、日本が再度世界に羽ばたくための黒子としてビジネス基盤を支えていく。


会社概要
創立:1992年12月
従業員数:社員約1330名
概要:法人や官公庁などに対する「インターネット接続サービス」、システムの設計、コンサル、開発、構築・運用保守を個別に提供する「ネットワークシステム構築」、セキュリティやネットワーク等の「アウトソーシングサービス」を提供。
URL:http://www.iij.ad.jp/
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