──少々言いにくい話題かもしれませんが、やり残した課題はありますか。

 ハンソン(ネットアップ)
 マーケティング活動を展開するなかで強く感じるのが、ネットアップをもっと知ってもらわなければならない、ということです。海外に比べて、日本ではまだまだ知名度が低い。「もっとネットアップのブランドを上げてほしい」とパートナーとユーザー企業の情報システム担当者から言われています。ユーザー企業の情報システム部門の方々には、ネットアップの製品のすぐれた点を理解してもらってはいるとは思うのですが、経営層の認知度が低いために、稟議書が通りにくいという声があります。結果的にNECや日立製作所といった日本メーカーの製品に負けてしまうケースもあります。これは非常にもったいない。認知度アップ、ブランド力向上をもっと図っていきたいと思います。

 パートナーには、製品の優位性はもちろんですが、当社が推進している支援制度の内容も知ってもらいたい。長い間、間接販売を手がけていますので、支援内容は充実しています。ネットアップが用意する支援制度を、もっと有効活用してもらわなければ……。

 須永(NEC) x86サーバーでは、おかげさまで15年連続国内シェアNo.1※ですが、ストレージでいえば、残念ながらまだシェアは低い。まだまだこれからです。もっとNECの技術力を知ってもらわないといけません。ハンソンさんがおっしゃるように、ブランド力の向上は大きな課題ですね。先ほどお話しした技術者の認定制度や教育プログラムをもっと全国に広めて地域の方々にも知ってもらわなければなりません。NECは全国にたくさんのスタッフがいますし、それが外資系メーカーにはない強みですから。

NEC
プラットフォーム販売本部
営業推進部長
(ストレージ販売推進グループ)
須永 宏明氏
「複雑・難しいといったストレージのイメージを払拭するために、地道にパートナーを支援します」

 中山(EMCジャパン) 海外の国と日本では、ストレージの価値やデータの有効利用に対する意識が異なります。米国では、「日本企業は保有するデータ量が少ない」という話が出ます。米国の企業は、データを蓄積して分析し、その先のビジネスにつなげていこうという意識が強い。ストレージの専任技術者を雇用しているケースが結構多いです。一方、日本企業は、一部の大手企業を除いてストレージの専任技術者がいることなんてほとんどありません。これこそが課題。EMCジャパンの製品を知ってもらうことも大切ですが、データを有効活用する、そのためにストレージを使うという意識を、ユーザーにもってもらえるような努力が必要です。

 また、引き合い件数が急拡大したことで、パートナーのサポートがパンク状態で、パートナーには迷惑をかけてしまいました。サポート体制の増強は目下の課題です。営業担当者向けとSE向けのトレーニングメニューも強化が必要。日本語化が追いついていない部分もありますので、早急に解決しなければならないと思っています。

パートナー支援は共通の強化施策 ビッグデータは大きなチャンスに

 ──製品の特徴と、他社製品に対する優位性について改めて教えてください。

 中山(EMCジャパン)
 調査会社の米IDCによると、これから多くのユーザーに受け入れられる技術として、仮想化と重複除外、階層化、そして自動化があります。これらの技術は、当社の強い部分。とくに仮想化には強みをもっており、ヴイエムウェアとの連携で、同社の仮想化ソフトとの連携機能を75個以上有しています。ここまで対応できるストレージメーカーは、ほかにはいないはずです。また、重複除外機能では、市場で82%を超える圧倒的なシェアをもっていますし、階層自動化機能は「VNXファミリ」の競争力を高めています。ハイエンド製品で蓄積されたEMCのノウハウや技術・機能を、幅広い製品に移植しています。

 須永(NEC) 重複データを排除して圧縮する機能はNECも強みで、グリッドコンピューティング技術を生かした機器を低価格で実現できるのも特徴です。それと、先ほども言いましたが、「導入と運用の簡単さ」。簡単にするためのNECの独自技術があります。

 ハンソン(ネットアップ) 他社との差異化ポイントには、独自OS「ONTAP」があります。エントリーからハイエンドまで一貫して「ONTAP」を搭載し、SANとNASのプロトコルに対応していることが強みです。データが増えると、通常はマイグレーションが必要になりますが、当社製品ではOSが統一されてるので、容易な管理・運用が可能です。

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