Special Issue

<バックアップソフトメーカー座談会>再認識されたバックアップの重要性 SMBの拡大はSIerの提案力がカギ

2012/03/29 19:56

週刊BCN 2012年03月26日vol.1425掲載

 BCP(事業継続計画)やDR(災害対策)の重要性を再認識させるできごととなった東日本大震災から1年が経過した。大企業はむろん、中堅・中小企業(SMB)もデータ・バックアップへの取り組みを検証し、仮想化やクラウドをはじめ、さまざまな選択肢を探っている。そこで、バックアップソフトの有力メーカー4社に集まっていただき、市場の変化や影響、昨年度の実績、そして2012年度に向けた戦略やキーワードなどを聞いた。

(左から)アクロニス・ジャパン セールスエンジニアリングディレクタ 吉田幸春氏/クオリティソフト 取締役 ビジネス企画本部本部長 アドバンスドソリューション部部長 平居透氏/シマンテック プロダクトマーケティング部 プロダクトマーケティングマネージャ 浅野百絵果氏/日本ヒューレット・パッカード(日本HP) インフォメーション・マネジメント統括本部 統括本部長 東アジア担当 春木菊則 氏

アクロニス・ジャパン
http://www.acronis.co.jp/
セールスエンジニアリング ディレクタ
吉田幸春 氏

クオリティソフト
http://www.quality.co.jp/
取締役 ビジネス企画本部本部長 アドバンスドソリューション部部長
平居透 氏

シマンテック
http://www.symantec.com/ja/jp/
プロダクトマーケティング部 プロダクトマーケティングマネージャ
浅野百絵果 氏

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)
http://www8.hp.com/jp/ja/
インフォメーション・マネジメント 統括本部 統括本部長 東アジア担当
春木菊則 氏

司会・進行/『週刊BCN』編集部 佐相彰彦


大企業のほうがより多くの対策を実施

 ──まずは自己紹介と、経歴と所属する部署のミッションを教えてください。

 吉田
 アクロニス・ジャパンの吉田です。当社の製品は個人向けと法人向けがありますが、私の主なミッションは販社への技術支援で、製品の検証、技術トレーニングをはじめ、営業部門とともに営業支援なども担当しています。

 平居 クオリティソフトの平居です。当社は情報セキュリティのソフトが中心の会社で、情報資産を守ることの一環として、2010年にバックアップの分野に参入しました。直販はないため商品の取りまとめや販社への支援をミッションとしています。

 浅野 シマンテックの浅野です。当社は2005年にベリタスと合併し、これによって旧シマンテックのセキュリティ製品群と融合したソリューションを幅広いユーザー層に向けて展開しています。私は法人向けビジネスの中で主にSMB向け製品を担当しています。

 春木 日本HPの春木です。私の部署は、インフォメーション=データ、そのものを管理するソリューションを担当しており、バックアップのほか、アーカイブ、レコードマネジメントなども含みます。私の担当地域は日本、韓国、台湾など東アジアで、オートノミーとの合併によって広範なソリューションの提供を目指しています。

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外部リンク

アクロニス・ジャパン=http://www.acronis.co.jp/

クオリティソフト=http://www.quality.co.jp/

シマンテック=http://www.symantec.com/ja/jp/

日本ヒューレット・パッカード=http://www8.hp.com/jp/ja/