Special Issue

IoT時代も強固なパートナー戦略でサーバービジネスを拡大

2016/08/16 19:55

週刊BCN 2016年08月22日vol.1641掲載

 NECのサーバー「Express5800」は、IDC Japanの国内x86サーバー市場調査で2015年の出荷金額・出荷台数の両方でシェアNo.1を獲得し、1996年以来、20年連続の首位を達成※1している。企業システムは20年の間に数々の変革の波が訪れ、今後もさらなる変革が予想される。そのような環境下、NECが“V20”の快挙を成し遂げたのは、製品に対する「ものづくり」へのこだわり、製品の魅力を伝える「プロモーション」へのこだわり、そしてパートナーとの幅広い「協業」へのこだわりという「三つのこだわり」を追求したためだ。

「三つのこだわり」を追求した「Express5800」

 ものづくりに関しては、新たな技術をいち早く取り入れて「世界初」「業界初」の製品を数多く提供。プロモーションでは、市場に対する印象づけや、購買層を見極めたアプローチなどにチャレンジしている。協業では、2015年7月に「パートナーズISVビジネスセンター」を設置し、NECのプラットフォーム上でパートナーのソリューションの動作検証を実施している。

 NECでは、V20に続く“次の10年”に向けてパートナー戦略をさらに強化していく。PCサーバーの利用がクライアントサーバーシステムに始まって仮想化やクラウド化を経てIoTにも拡大していくなか、例えばエッジ層で、世界ナンバーワンのスピードと精度※2を誇る顔認証技術を活用したセキュリティソリューションや、機械学習技術を用いた生産現場での不良品識別精度を向上するソリューションなど、NECの強みが発揮される技術とサーバーを組み合わせて新たなソリューションを提供していく。

 また、さまざまなセンサ/デバイスを有するベンダー、業種/業務向けにソリューションを展開する販売パートナーなど、得意領域をもつパートナーとの協業を強化し、クラウド上での可視化ソリューションや分析ソリューションなど、さまざまな角度から展開していきたい考えだ。

 さらに、NECでは全国の販売パートナーとのコミュニケーションの場として、「プラットフォーム意見交換会」も開始している。これまで貫いてきた「三つのこだわり」をDNAとし、今回のV20を機に販売パートナーとの議論をさらに深めてIoT時代のビジネスを一緒に盛り上げようとしている。新たなビジネス創出に向けた高付加価値商材を、さまざまなパートナーとともに開発・提供して、IoT時代に大きく広がるビジネスチャンスをつかんでいく。



※1:国内x86サーバー市場シェア20年連続No.1(CY1996~2015)
  出典:IDC Japan, JAPAN Quarterly Server Tracker CY16Q1 
  *IDCではベンダー出荷実績の差が1%未満の場合、タイ(同位)として扱う。
※2:米国政府機関主催のコンテストでトップ評価を獲得 
  (http://jpn.nec.com/biometrics/face/technology/world.html)
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外部リンク

NEC=http://jpn.nec.com/express/