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<畔上編集長が今、いちばん気になるストレージ>連載 第7回 徹底分析 ネットワールドは開拓者だ! 仮想化環境に完全コミットTintri

2017/03/30 09:00

週刊BCN 2017年03月27日vol.1671掲載

 サーバーの高性能化によって、仮想化環境の導入が進んだ。処理能力に余裕ができたため、1台の物理サーバー上で複数のサーバー環境を仮想的に用意することが可能になったからだ。ハードウェア投資や設置スペースの削減など、仮想化はさまざまなメリットをもたらすが、ストレージにおいては設定や運用が複雑になるなど、課題があった。そこに着目したのが、Tintriである。

仮想化環境全体を可視化

塚田真一郎
ストラテジックプロダクツ営業部
SP1課係長

 仮想化環境に特化した「仮想化環境専用ストレージ」。Tintriが切り拓いたストレージ市場だ。その特長について、塚田真一郎・ストラテジックプロダクツ営業部SP1課係長は、次のように説明する。

 「IPアドレスを設定するだけで、すぐに使い始めることができる。1ボリュームというシンプルな構成で、LUN(論理ユニット番号)の設定も不要。そのままストレージ上にゲストOS(仮想マシン)を立てていくことができる」。一般的な汎用ストレージでは、サーバー側の仮想化環境にあわせてLUNを設定する必要がある。Tintriでは、そうした煩雑な作業を不要にした。

 Tintriが提供する管理機能は、ストレージに限らない。サーバー(ホスト)側のCPUやメモリ、ディスク、さらにはネットワークまでを可視化する機能を備えている。「例えば、仮想化環境のボトルネックがサーバーやネットワークにあったとしても、ストレージ側で把握できる。ハイパーバイザー側でも同様の機能を提供しているが、有償なのが一般的。Tintriであれば無償で利用できる」と塚田係長。IOPSやレイテンシの推移も、仮想マシン単位で把握できる。仮想マシン単位の需要予測が可能なほか、ストレージリソースの割り当てを仮想マシン単位で動的に最適化するなど、仮想化環境を知り尽くした機能を提供する。

 塚田係長は、「仮想化環境の管理に課題を抱えているユーザーは、『Tintriのストレージを導入したことで課題を解消できた』というケースが多い。仮想マシン単位の安定性や仮想マシン単位でSLAを担保できるところも評価が高い」と説明する。ちなみに、スナップショットやレプリケーションについても、仮想マシン単位で設定できる徹底ぶりだ。
 

VDI Workload試験で高評価

 Tintriは、フラッシュ(SSD)とHDDのハイブリッドストレージのT800シリーズ、オールフラッシュのT5000シリーズを提供している。T800シリーズは、データ処理の99%をSSDが担うことで高速化を実現している。ハイブリッドストレージだが、オールフラッシュと同等の処理能力を実現しているのは、そのためだ。

 ネットワールドは今回、検証施設「PIC」において下位モデルの「T820」を検証した。「VDI環境において日常業務で使用する複数のアプリケーションを実行し、パフォーマンスを検証するVDI Workload試験では、T820でサポートされる「750ユーザー」を超える780ユーザーでも十分な性能を発揮した。価格帯としては、500ユーザーに対応できれば十分な製品であることから、価格性能比が高いことが実証された。また、VDI環境では多くのユーザーが利用するケースが想定されるが、仮想マシン単位で状況を把握できるため、問題が発生したとしても原因を特定しやすい」と、塚田係長はVDI環境における適性を説明する。ユーザーによって利用状況が大きく異なるため、VDI環境では仮想マシン単位の管理機能が効力を発揮する。ネットワールドは、こうした管理機能も含めて、Tintriのストレージをアピールしていく考えだ。
 

編集長の眼 もはや王道のストレージ

 仮想化環境専用という、捉え方によってはニッチな市場に向けたストレージを提供するTintriだが、仮想化に対するニーズは確実に拡大していくことから、もはや王道を歩んでいるといっても過言ではない。仮想化環境における扱いやすさは、他社製品を圧倒しているという。仮想化環境専用ストレージとしてスタートしたストレージベンダーはTintriが唯一であることからも、そのことは容易に想像できる。

 また、高い安定性もユーザーに評価されるポイントだという。仮想化環境での安定性もそうだが、ストレージそのものとしての評価でもある。「壊れない」と塚田係長。これぞ王道である。
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