Cisco HyperFlexとVeeamで最強タッグ結成

 ネットワーク機能も統合した唯一のハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)、シスコシステムズ(シスコ)の「Cisco HyperFlex(HyperFlex)」。オールフラッシュモデルも登場し、ハイパフォーマンスを要求するビジネスシーンへと適用範囲を広げている。課題だった仮想環境のバックアップも、ヴィーム・ソフトウェア(Veeam)のバックアップソフト「Veeam Backup & Replication(VBR)」との連携強化によって解消。両製品を一括で提供できる国内唯一のディストリビュータが、ネットワールドである。

パフォーマンスと拡張性が向上

橋本 真
マーケティング本部
インフラマーケティング部
Ciscoソリューション課 係長

 シスコはHCI製品の最新バージョン「Cisco HyperFlex 2.1」において、これまでのSSDとHDDのハイブリッドモデルに加え、高いパフォーマンスを実現するオールフラッシュモデルを用意した。

 「ストレージ製品でオールフラッシュモデルが流行していて、その流れがHCIにもきている。HCIは仮想デスクトップ環境(VDI)で利用されたり、データベースへのアクセス頻度が高いシステムで利用されたりすることから、よりハイパフォーマンスを要求する声があった」と、マーケティング本部インフラマーケティング部Ciscoソリューション課の橋本真係長はシスコがオールフラッシュモデルを投入した経緯を語る。HyperFlex 2.1はオールフラッシュのパフォーマンスを生かすために、10Gと40Gのネットワーク帯域をサポートしており、低いレイテンシを実現している。

 HyperFlex 2.1では、以前のバージョンでは3から8ノードまでの対応だったところ、ハイブリッドモデルで16ノードまで、オールフラッシュモデルでは32ノードまで拡張できるようになった。
 

松本行弘
SI技術本部統合基盤技術部
プラットフォーム
ソリューション課 係長

 「一般的なHCIはノードを増やすほどパフォーマンスが落ちるが、HyperFlexはデータを各ノードに分散し、SSDにキャッシュするアーキテクチャとなっているため、全ノードで処理を行う。そのためノードを増やすほど、パフォーマンスが上がる。これについては、当社の検証施設で確認済」と、SI技術本部統合基盤技術部プラットフォームソリューション課の松本行弘係長はHyperFlexのパフォーマンスについて語る。ユーザー企業が保有しているストレージ製品をHyperFlexに同梱されるFabric Interconnect(FI)に接続することができるため、既存資産の有効活用が実現できる。また、シスコのサーバー製品「Cisco Unified Computing System(UCS)」もFIに接続することができるため、FIで稼働しているUCS管理ソフトウェア「UCS Manager」を利用して、HyperFlexとUCSを一元管理することも可能だ。

Veeamでバックアップも強化

 現在、シスコとVeeamの一次店は、国内ではネットワールドのみ。そのため、HyperFlexとVeeamを組み合わせたソリューションの提供には、絶対的な自信をもっている。
 

八釼友輔
マーケティング本部
ソリューションマーケティング部
システムソリューション課主任

 「HCI製品は一般的にスナップショット機能をもっているが、バックアップ目的で使うには十分とはいえない。HyperFlexも同様。例えば、データの整合性担保やファイル単位などの詳細なリストアが主に挙げられる。これを解決するにはやはりバックアップ専用製品を組み合わせる必要がある」と、マーケティング本部ソリューションマーケティング部システムソリューション課の八釼友輔主任はHyperFlexにVeeamが最適な理由について説明する。VBRは、HyperFlexのスナップショット機能を活用したバックアップができるだけでなく、独自の転送モードでNFS HyperFlexデータネットワークを介して直接仮想マシンのデータ取得が可能だ。これにより、HyperFlexのスナップショット機能に高付加価値を与えるだけでなく、仮想環境への負担を最小限にし、パフォーマンス低下も防ぐことができる。尚、バックアップ対象のマシンにエージェントをインストールしない“エージェントレス”の方式を用いているが、データベースサーバやアプリケーションサーバについてもオンラインでバックアップし、整合性担保かつ詳細リストアが可能なことも大きな魅力である。

 HyperFlexは、インストーラがウィザード形式になっており、ネットワークを含め、簡単に仮想環境を構築できるのがメリットの一つ。ただ、バックアップに関しては、Veeam製品などのバックアップソフトウェアの設定が必要となる。それゆえ、HyperFlexとVeeamの両方に精通し、VBRをUCSにインストールしたバックアップアプライアンスモデルとしての提供も行っているネットワールドの存在は非常に頼もしい。