長年のものづくり・社会インフラ支援ノウハウを現地法人へ提供
 
世界規模で進むIndustry 4.0やIoT、スマートファクトリーへの取り組み。
それはグローバルな波となって世界のビジネスに大きな影響を及ぼしているが、日本企業の海外拠点にも広がりつつある。そんななか、タイでIoTセミナーを開催した東芝デジタルソリューションズの関係者に話を聞いた。

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日本とタイで連携する、東芝デジタルソリューションズと東芝アジア・パシフィック・タイ社、
東芝メモリのメンバー。


日本発のIoT/AIをタイの製造現場に

 自動車を中心に日系の製造業が数多く進出するタイ。同国は「Thailand 4.0」を推進し、東南アジアにおける新しい顔として注目を集め始めている。Thailand 4.0は、デジタル技術の活用で、持続的な付加価値を創造できる経済社会をつくり出そうというタイ政府の施策だ。注力10産業として、次世代自動車、スマートエレクトロニクス、医療ツーリズム、農業・バイオロジー、食品、ロボティクスなどを掲げている。

 こうした新しい機運が生まれるなか、タイで存在感を増しているのが東芝グループだ。同グループは、IoT/AIを活用したデジタルソリューションをタイ国内で展開する体制を整備してきた。現地でのセミナーや個別説明会などを通して、これまでに蓄積した知見やノウハウを現地法人向けに提供し始め、評判はすこぶる良好だ。

 東芝グループでデジタルソリューションを手がけるのは、2017年7月の分社化で誕生した東芝デジタルソリューションズ。現地法人の東芝アジア・パシフィック・タイ社の梅津寛ゼネラルマネージャーはこう話す。「セミナー参加者の熱意は1年前とは比べ物にならないほどになっている。IoT/AIを自社の製造現場にどう生かすか、新しいサービスの提供に向けて何ができるか。実際に意欲的なチャレンジがさまざまなかたちで生まれつつある」。

東芝の長年の知見がかたちとなった
IoTアーキテクチャ「SPINEX」

 東芝デジタルソリューションズは、東芝グループでデジタル化社会への対応を推進し、ICTソリューションで客先のビジネスの成長と社会を創る役割を担う。さらに、東芝が注力するエネルギー事業からものづくりまでの領域で連携し、横串で支えている。

 「これまでに多くの日本企業のIoT/AIへの取り組みを支援してきた。例えば、国内では音声で報告書を自動入力するフィールド作業員向けシステム、工場で利用されている製造装置の稼働状況のリアルタイム監視システムのほか、ドローンと画像認識技術を使った電力線の巡視・点検の取り組みなどがある。このような実績をもとにしたノウハウと事例は、タイの製造工場やサービス提供の現場などに適用できる」と梅津ゼネラルマネージャーは説明する。

 これまでの実績のなかには、ソリューションとして体系化されたものもある。それが東芝のIoTアーキテクチャ「SPINEX(スパインエックス)」に基づいた、次世代ものづくりソリューション「Meisterシリーズ」だ。このソリューションは、センサーやデバイスなどのエッジ側で情報収集する仕組みから、収集した情報を蓄積し、分析・活用する仕組みまでをワンストップで提供することができる。

 「東芝には、長年培ってきたものづくりの知見や社会インフラ・産業機器向け遠隔監視・保守の経験とノウハウがある。IoTやAI、ビッグデータ分析の技術を生かして、タイをはじめとするアジアと日本国内、両方のお客様の課題をお客様と一緒に解決していけるように、貢献していきたい」とインダストリアルソリューション事業部産業グローバルソリューション推進部の秋山優香氏は熱く語る。

 タイにおける第4次産業革命に向けたチャレンジは始まったばかり。東芝デジタルソリューションズは今後も、現地における心強いパートナーとして日系企業をしっかりと支援していく。
 

タイでセミナーを開催
東芝のIoT/AI技術を紹介!

 2018年2月9日、バンコクで「タイにおけるこれからのものづくり ~最先端の取り組みからすぐに始められる現場改善まで~」をテーマに、セミナーが開催された。まず、東芝メモリより、四日市工場での世界最先端のスマートファクトリーの取り組みを解説した。
 
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 東芝デジタルソリューションズは、次世代ものづくりに向けた各国の取り組み状況や、東芝のIoT・AI活用事例について「東芝の知見とIoT/AI技術を活用したものづくり現場への貢献」と題して講演。参加企業に、新たな知見や価値を得るための『共創』を呼びかけた。参加企業も東芝デジタルソリューションズも、今回のセミナーを足がかりに、タイにおける次世代ものづくりを推進し、今後のビジネスを成長させていく。