ブレインズスクエアの講演テーマは、「VDIでも暗号化でもない!低コストでセキュアなモバイルワーク環境の実現」。同社が開発している“ファイル集中化”方式によるデータ保護について解説した。

藤田孝広
日本支社長
 これは、ファイルサーバー内に作成した保護フォルダーに重要データを集中させることで、端末からの情報漏えいを防ぐ仕組み。保護フォルダーに入れてあるファイルは、コピーや印刷、キャプチャー、ネットワーク転送などの可否を制御できる。

 ポリシー権限設定を行うことで情報漏えいを防ぐとともに、クライアント端末のOSやアプリケーションを丸ごとサーバー側に置くVDI(仮想デスクトップ基盤)の方式に比べて、「コストパフォーマンスが高い」と藤田孝広・ブレインズスクエア日本支社長は話す。

 商品名は「Secudrive File Centralization(FC)」。ポリシーを管理するサーバーとクライアント端末に専用ソフトをインストールし、業務で使う重要データは、保護フォルダー内に保存し、そのフォルダー内で作業を行う。

 Secudrive File Centralization(FC)は、本社のある韓国で2017年に販売をスタート。昨年末までに日本語化を行い国内での販売を始めたところ、「予想を上回る勢いで製品に関する問い合わせをいただいている」(藤田支社長)と手応えを感じている。

 ユーザー企業の規模別で見ると、従業員数ベースで数十人から数百人規模のユーザーが多い。これは、高性能で高価なサーバーを購入しなければならないVDIに比べて、ファイルのみを集中管理するFCの方がコストパフォーマンスが良く、「中堅・中小企業ユーザーでも気軽に導入できる」(藤田支社長)ことが背景にある。

 ファイル集中化で使うファイルサーバーは、すでに社内で導入済みのNAS(ネットワーク接続型ストレージ)などでも対応できる。また、データ保護を制御するポリシー管理サーバーも、WindowsやLinuxといった既存のものを使えるため、大規模なVDIシステムに比べて初期投資を抑えられる。同じファイルサーバー内で作業を行うため、従業員同士の共同作業もより容易になる。

 また、重要データをファイルサーバーに集中させることで、一括バックアップやログ管理が行いやすくなる。コストパフォーマンスが良く、データの保護を行うとともに、万が一に備えたバックアップやログ管理にも役立つ「高セキュリティ、低コスト、かつ利便性を損なわず機密情報漏えいを防止する商材」(藤田支社長)として販売に力を入れていく方針だ。