富士ソフトでは、タブレット端末を展開するに当たり、Windows系などいくつかの推奨端末を用意し、社員が希望するものを提供している。マイクロソフトの「 Surface Go 」を配布対象としていたところ、ほとんどの社員がWindows系のタブレット端末である Surface Go を希望した。
「業務でWindowsのPCを使用していることから、タブレット端末も、同じOSの方が作業をしやすいとの評価だった。また、 Surface Go はタブレット端末でありながら、自席のPCと同様の操作感を得られる。作成中の資料も、 Surface Go なら引き継ぎやすい。そして、何よりデザインがカッコいいと人気だった」と、布目執行役員は現場での支持の高さを実感している。
情報システム部門としては、働き方改革への取り組みにおいて、 Surface Go に豊富な実績があることや、価格が手頃で携帯性に優れていることを評価。また、社内ではマイクロソフトのモバイルデバイス管理ツール「 Microsoft Intune 」を既に運用していることから、同ツールとの親和性の高さも Surface Go を採用する決め手の一つとなった。「モバイル端末には紛失リスクがあるが、Intuneを使えばリモートでデータ消去が可能」と布目執行役員は語る。
滝野人事部長は、 Surface Go の魅力を次のように語る。「例えば、人財採用の現場でもペーパーレス化を進めており、面接時にタブレット端末を使っている。採用にどれほどの影響があるかは分からないが、その時に使用している端末は応募者に見られるため、とても重要だと考えている。 Surface Go であれば、自信を持って採用現場で使用できる」。
布目暢之・執行役員技術管理統括部統括部長セキュリティ事業推進部長(写真右)と
滝野吉人・人事部長
カフェで作業に集中
タブレット端末の全社展開を2019年3月に完了した富士ソフトは、導入効果として、社内のコミュニケーションが活性化することを期待している。「技術者は、さまざまな開発現場で働いている。そのため、社内情報の伝達をもっとスムーズにしたいと考えていた。携帯性に優れる Surface Go の導入が完了したことで、今後は社員同士がいつでもどこでもコミュニケーションをとることが可能になり、社内情報伝達がより一層容易になると期待している。当社ではマイクロソフトの企業向けSNS『 Yammer 』を活用しているが、実際、 Surface Go の導入後に、若手を中心に新しいスレッドが立つなど、コミュニケーションが活性化するという効果も出てきている」と、布目執行役員は導入効果を実感している。
働き方改革の新たな在り方も見えてきた。ウルトラフレックス制度では、10分単位のリフレッシュタイムでメリハリのある働き方に取り組んでいるが、カフェでリフレッシュした後、 Surface Go でそのまま作業を進めるということも可能になった。「作業に集中したいときは、オフィスを離れてカフェへ。 Surface Go ならそんな働き方もできる」と、布目執行役員は今後の展開を構想している。