オンプレミスにおけるタワー型サーバーの用途
(出典: 日経 xTECH Active リサーチ Special 2019年5-7月実施の
「クラウド時代になぜタワー型サーバー? 今どきのタワー型サーバーに関する調査」
そこで、デル・テクノロジーズでは、オンプレミス環境に、運用管理系の機能をクラウドで部分的に補完する「クラウドちょい足し」ソリューションというハイブリッド構成を提案している。Windows Server 2019を導入すれば追加コストなしに使用できる「Windows Admin Center」という、Windows Server 2019を管理するための軽量のブラウザベースのGUIツールを使用すれば、オンプレミスのファイルサーバーとクラウドストレージをシームレスに連携させて利用できるようになる。
Windows Admin Centerからの操作で、ファイルサーバーにあるファイルをAzureと容易に同期が可能。頻繁にアクセスするファイルはオンプレミスに、滅多にアクセスしないファイルはAzure上へ配置することで、オンプレミスのサーバーのストレージを圧迫せず、素早くファイルにアクセスできる。
もう一つ、ネットワークの遅延が問題になるケースとして、最近注目されているのがWindows 10 PC OSのアップデートだ。月に1回以上提供される品質更新プログラム(Quality Updates)と半年に1回提供される機能更新プログラム(Feature Updates)の二つを、ネットワーク帯域を圧迫することなく、どう効率的にクライアントPCに配信するかが課題となっている。
この課題には、Windows Server 2019の標準機能であるWSUS(Windows Server Update Services)の利用を促している。WSUSサーバーとは、ローカルに設置するMicrosoft Updateサーバーのことで、これによってネットワーク負荷を避けて、管理者の負担を最小限に抑えながら効率的に更新プログラムの配信が可能になる。
そして、データ量が増加するほど読み書きやパッチ処理に時間がかかるようになるデータベースについては、クエリ性能向上のためのAdaptive Query Processingや強力な重複排除機能を搭載するMicrosoft SQL Server 2019と、最新SSDを搭載するPowerEdgeタワー型サーバーを活用することで、高速処理が可能になる。