2020年2月以降、テレワークを余儀なくされた企業によるクラウドへの注目が以前にも増して高まっている。クラウドには、従量課金や自由度の高いスケールアウトなど、オンプレミスにはないメリットがあるが、ネットワーク環境や新規テクノロジー活用の制約、また、コスト管理の困難さに左右されるクラウドも万能ではない。そこで、デル・テクノロジーズではクラウドとの併用で高い効果を発揮する1ソケットタワー型サーバー「PowerEdge」の活用を訴える。特に、メリットの大きい三つの用途とサーバーの導入・運用を支えるデル・テクノロジーズのサポートについて、2回にわたり紹介する。

タワー型サーバーの安定需要が続く国内市場

 日本では、中堅・中小企業を中心として、オフィス内にタワー型サーバーを設置したオンプレミスの活用が根強い。また、オフィス内だけでなく、工場、診療所、流通店舗、学校など、さまざまな場所にタワー型サーバーは導入されている。渡辺浩二・データセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括製品本部&プランニング部部長は、「そのほとんどが1ソケットタイプであり、この先、数年も安定した需要が予想されている」という。
 
渡辺浩二
デル・テクノロジーズ
データセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括
製品本部&プランニング部
部長

 業務ソフトや会計ソフトなどのクラウドサービスの利用が拡大している中、ファイルサーバーやデータベースサーバーが、今でもオンプレミス環境で運用を継続している背景には、サーバーやファイルを手元で管理するメリットが大きいためだ。

 通信環境にもよるが、社内LANに比べるとクラウドは遅延が問題になりがちだ。また、既存アプリケーションとの連携が容易、コスト管理の容易さなどの点から、ファイルサーバーをオンプレミスに置きたいというニーズは根強い。しかし、ディスク容量の圧迫やバックアップデータの増大などに頭を悩ませるユーザーも少なくないだろう。
 
オンプレミスにおけるタワー型サーバーの用途
(出典: 日経 xTECH Active リサーチ Special 2019年5-7月実施の
「クラウド時代になぜタワー型サーバー? 今どきのタワー型サーバーに関する調査」

 そこで、デル・テクノロジーズでは、オンプレミス環境に、運用管理系の機能をクラウドで部分的に補完する「クラウドちょい足し」ソリューションというハイブリッド構成を提案している。Windows Server 2019を導入すれば追加コストなしに使用できる「Windows Admin Center」という、Windows Server 2019を管理するための軽量のブラウザベースのGUIツールを使用すれば、オンプレミスのファイルサーバーとクラウドストレージをシームレスに連携させて利用できるようになる。

 Windows Admin Centerからの操作で、ファイルサーバーにあるファイルをAzureと容易に同期が可能。頻繁にアクセスするファイルはオンプレミスに、滅多にアクセスしないファイルはAzure上へ配置することで、オンプレミスのサーバーのストレージを圧迫せず、素早くファイルにアクセスできる。

 もう一つ、ネットワークの遅延が問題になるケースとして、最近注目されているのがWindows 10 PC OSのアップデートだ。月に1回以上提供される品質更新プログラム(Quality Updates)と半年に1回提供される機能更新プログラム(Feature Updates)の二つを、ネットワーク帯域を圧迫することなく、どう効率的にクライアントPCに配信するかが課題となっている。

 この課題には、Windows Server 2019の標準機能であるWSUS(Windows Server Update Services)の利用を促している。WSUSサーバーとは、ローカルに設置するMicrosoft Updateサーバーのことで、これによってネットワーク負荷を避けて、管理者の負担を最小限に抑えながら効率的に更新プログラムの配信が可能になる。

そして、データ量が増加するほど読み書きやパッチ処理に時間がかかるようになるデータベースについては、クエリ性能向上のためのAdaptive Query Processingや強力な重複排除機能を搭載するMicrosoft SQL Server 2019と、最新SSDを搭載するPowerEdgeタワー型サーバーを活用することで、高速処理が可能になる。

管理の自動化、セキュリティ確保、保守の簡素化を実現する「PowerEdge Tシリーズ」

 上記のオンプレミスのニーズが高く、なおかつメリットの多いファイルサーバー、WSUSサーバー、データベースサーバーという三つの用途で、大きな強みを発揮するのが、デル・テクノロジーズの1ソケットタワー型サーバー「PowerEdge」のTシリーズだ。

 「テレワークのニーズが高まる中でも、中堅・中小企業のサーバー運用は“ひとり情シス”のようなお客様が担っているケースが少なくない。そこで求められるのは、管理の自動化、セキュリティの確保、保守の簡素化による管理負担の軽減だ。この分野は従来、国内サーバーメーカーの強い分野だが、今後は、より優れたテクノロジードリブンのサーバーを選択すべきだ。PowerEdge Tシリーズは、こうした市場ニーズを満たし、PCとサーバーの一元的な管理を可能にする」と渡辺部長はアピールする。

 PowerEdge Tシリーズの1ソケット型では、T40、T140、T340をラインアップ。主力製品のT140から上位のTシリーズには、iDRAC(アイドラック)と呼ぶシステムボード上のハードウェアデバイスを管理するための機能を提供するチップを搭載している。上位機種と同等のセキュリティ機能を備える。また、オフィス内での利用を加味し静音性の高い設計となっており、例えば、PowerEdge T140サーバーの騒音値は、25℃での運用時で27-32dB(デシベル)、35℃での運用時で36dBであり、一般的に30dBでささやき声、40dBで図書館の騒音値のレベルであることを鑑みると、T140は「図書館の中よりも静音」でオフィス内での運用に適しているといえる。
 

 さらにデル・テクノロジーズでは、初めてT140サーバーに触れる場合でも安心して作業できるよう導入保守ハンドブックを用意している。

 「タワー型サーバーをよりシンプルにご利用いただくために初期設定のハンドブックを用意した。ハンドブックでは、開梱後の初期設定の手順と運用後の保守について分かりやすくまとめており、初心者の方でも問題なく理解できるように分かりやすい言葉遣いにも気を配って解説している」と萩原正樹・パートナーセールスエンジニアリング本部セールスエンジニアは語る。また、パートナーに向けても、問い合わせの窓口や方法をまとめたサポートハンドブックを用意する。
 
萩原正樹
デル・テクノロジーズ
データセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括
パートナーセールスエンジニアリング本部
セールスエンジニア

 「ローエンドのサーバー製品は、ユーザー自身が設定作業するケースが多い。これらのハンドブックを用意したのも、ひとり情シスなどでは必ずしも、ITの知識が十分ではない人も少なくないためだ。ゆりかごから墓場までではないが、売って終わりではなく運用開始後もしっかりサポートするというデル・テクノロジーズの姿勢を表すもの」と、同本部の川奈部真・セールスエンジニアは力を込める。
 
川奈部真
デル・テクノロジーズ
データセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括
パートナーセールスエンジニアリング本部
セールスエンジニア

 加えて、デル・テクノロジーズの「情報ガイドステーション」では、ハンドブックを補完する詳しい情報を図解するなどしているので、ハンドブックと合わせて活用することで効率的な運用に役立てることができる。

 次回の後半では、システムの安定稼働に大きく貢献するデル・テクノロジーズの保守サービスについて紹介する。
 
デル・テクノロジーズのサーバー製品に関する情報を「現場のSE」が自分の言葉で伝えるパートナー様向けのWebinarを定期開催している。
パートナーセールスエンジニア達自身で運用しているサイトで是非、下記サイトを確認してみてほしい。

デル・テクノロジーズのパートナー様向けWebinar『徹底攻略塾』
 

【関連リンク】
デル・テクノロジーズ『情報ガイドステーション』

PowerEdgeで簡単システム管理 ~iDRAC編~ はじめの一歩

デル・テクノロジーズ『1ソケットタワー型サーバご紹介』

デル・テクノロジーズ 1ソケット&2ソケットタワー型サーバーフルラインアップ (デル・テクノロジーズのタワー型サーバートップページ)

PowerEdge T140サーバーのWindows Server 2019プリインストールモデル購入直後の初期設定手順書

PowerEdge T140サーバーのWindows Server 2019プリインストールモデルへのWindows Server 2016の再インストール設定手順書

PowerEdge T140サーバーのWindows Server 2019でのProSupportサポートご利用手順書

PowerEdgeサーバー紹介動画 - 2020年版
   

クラウド時代になぜタワー型サーバー? 今どきのタワー型サーバーに関する調査
https://www.seminar-reg.jp/bcn/survey_dell0916