セッション2には、レコモットのCEOである東郷 剛氏が、「校務DXの次の一手!『moconavi』で実現する、ゼロトラスト化の現実解と、その先の生成AI活用」と題して講演。教員の働き方改革が喫緊の課題となる中、安全な校務クラウド活用と生成AIの導入を見据えたゼロトラスト化の実践的なアプローチを解説した。同社は、MAM(モバイルアプリケーション管理)市場で1700社、35万IDの豊富な導入実績を誇る。
レコモット
代表取締役CEO
東郷 剛 氏
現在、中学校教員の3人に1人以上が過労死ラインを超える時間外労働を行っており、国は働き方改革の一環として校務DXや生成AI活用を強く推進している。しかし、全国の学校の96%は校務系と学習系を物理的に分離したネットワーク環境を採用し、その利便性の低さがDX推進の足かせになっている。また、外部からのアクセスには主にVPNやRDPが利用されているが、ランサムウェアの被害が後を絶たない状況だ。
東郷氏は、ランサムウェア感染経路の84%がVPNやRDP経由で、「到達できる入り口を持つ構造そのものが弱点」と指摘する。さらに、AIの悪用でサイバー攻撃は高度化・高速化し、脆弱性発見から悪用までの時間が極端に短縮化。パッチ適用が追いつかず、従来の境界防御モデルは限界を迎えている。
この課題を解決する現実解として東郷氏が提唱するのが、VPNなど攻撃の入り口を与えない、つまり入り口を「守る」から「秘匿する」設計へ転換するゼロトラストセキュリティだ。レコモットが提供する「moconavi」シリーズは、脱VPNを実現し、外部から直接到達できる入り口を持たない構造を構築。そして、多要素認証やリスクベース認証を備えた強力な認証基盤に加え、アプリをサンドボックスで仮想化して端末にデータを一切残さないエンドポイント管理を提供する。これにより、端末紛失やマルウェア感染のリスクを根本から排除できる。また、Chromiumベースの高機能セキュアブラウザー「mocochro」は、Chromebookを含むマルチデバイスに対応し、学習系と校務系の端末一本化をサポートする。
東郷氏は、校務DXの先にある生成AI活用についても言及した。機微情報の漏えいやシャドーAIといったリスクに対し、「生成AIを使わせないのではなく、安全に使ってもらう環境をつくる」ことが重要だと強調した。moconaviのセキュアブラウザーを経由させると、コピペやダウンロードの制御、不正経路の遮断が可能となり、安全な生成AI環境を実現できる。
最後に東郷氏は、スマートフォンやBYOD(Bring Your Own Device)を活用したビジネスチャットや公私分計機能などを紹介し、教職員が時間や場所に縛られず働ける姿を示した。また、同社は学校教職員向けに最大で3カ月間の無償利用キャンペーンを実施しており、トライアルにおける伴走型の充実した支援体制も整えているので、ぜひ、活用してほしいと呼びかけた。