代理店との絆を深め巻き返す 支援策の充実でトップ狙う


EMCジャパン 代表取締役社長 諸星俊男
取材・文/佐相彰彦
撮影/ミワタダシ
撮影/ミワタダシ
週刊BCN 2007年10月01日vol.1205掲載
国内ストレージ市場でなかなかシェアを拡大できないEMCジャパンに救世主があらわれた。その人物は、大手メーカーの富士通で国内や海外で重要なポストを歴任した諸星俊男氏。今年7月1日付で社長に就任した。前社長のナイハイゼル・エドワード氏が日本法人の基盤固めが米本社から与えられた命題だったのに対し、諸星氏は国内ベンダーとのパイプを太くすること。富士通出身という経歴を生かし、「販売代理店とパートナーシップをさらに深めていく」。直販比率の高い同社が、社内組織の再編を含めた抜本的なチャネル強化策も実施する。果たしてトップになれるのか。今後の方向性を聞いた。
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Profile
諸星 俊男
(もろほし としお)1953年8月24日生まれ。76年3月、東京大学工学部物理工学科卒業。同年4月、富士通入社。91年6月、ペンシルバニア大学ウォートンビジネススクールAMP修了。92年12月、韓国富士通取締役企画本部長に就任。94年12月、富士通のパーソナルビジネス本部パーソナルシステム事業部開発推進部担当部長。Fujitsu Personal Systems(Fujitsu PC)で取締役社長(兼)CEOに就き、Fujitsu Computer Systemsの取締役社長(兼)CEOを経て、05年10月、富士通の経営執行役(兼)北米副総支配人に就任。富士通で、経営執行役(兼)マーケティング本部副本部長や、経営執行役(兼)プロダクトマーケティング本部長、経営執行役(兼)グローバル戦略本部担当などを経て、07年7月、EMCジャパンの代表取締役社長に就任。米EMCの副社長も兼務する。
Company
会社紹介
EMCジャパンでは、ストレージ機器による「保存」を中心に、セキュリティ関連で「保護」、仮想化による「最適化」、コンテンツ管理の「活用」といった4分野にフォーカスし、「情報インフラストラクチャ」に最適な製品を揃えることで事業拡大を図ろうとしている。
米国と同様にすべての製品を国内市場で拡販することに力を注ぐ一方、ユーザーのすそ野を広げるために販路を拡大。販売代理店経由のビジネスの強化を図っている。支援プログラムとして、製品・サービス単位でのインセンティブをはじめ、技術や販売のトレーニングを強化することに加え、製品のロードマップを最低10年間は情報提供することも行っていく。また、国内メーカーとのアライアンス強化も進めている。
米国と同様にすべての製品を国内市場で拡販することに力を注ぐ一方、ユーザーのすそ野を広げるために販路を拡大。販売代理店経由のビジネスの強化を図っている。支援プログラムとして、製品・サービス単位でのインセンティブをはじめ、技術や販売のトレーニングを強化することに加え、製品のロードマップを最低10年間は情報提供することも行っていく。また、国内メーカーとのアライアンス強化も進めている。