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KeyPerson

業務分析と伴走支援を強みに

NTTデータグローバルソリューションズ 代表取締役社長

木村千彫

取材・文/安藤章司 撮影/大星直輝

2025/10/13 09:00

木村千彫

週刊BCN 2025年10月13日vol.2078掲載

 「SAP ERP」の既存バージョンの保守サポート期限が2027年に迫る中、NTTデータの国内SAP(独SAP、エスエーピー)ビジネスの中核を担うNTTデータグローバルソリューションズ(NTTデータGSL)は、堅調に売り上げを伸ばしている。ユーザー企業の業務を徹底的に分析し、「SAP S/4HANA」の標準に合わせてクラウドへ移行する伴走支援によって、この5年間で売上高を約2倍に増やした。標準に合わせられない部分はアドオンとして残すなど、業務分析力を生かして適切に切り分ける点もユーザー企業から高く評価されているという。25年6月にNTTデータGSLトップに就任した木村千彫社長に国内におけるSAPマイグレーションの現状と展望を聞いた。
(取材・文/安藤章司  撮影/大星直輝)

提案から保守まで一気通貫で

――足元のSAPビジネスの状況をお聞かせください。

 ビジネスは全体的に伸びており、当社の24年度(25年3月期)の売上高は、5年前に比べて約2倍に増えました。大型案件も含まれるため、単年度で比較すると伸び率に凸凹はあるものの、右肩上がりの成長トレンドを維持していることは確かであり、今後もこの勢いを保っていきたいです。

――ユーザー企業の規模感など、事業構成を教えてください。

 当社は第一事業本部から第三事業本部まで三つの事業本部があり、明確に線引きされているわけではないものの、第一事業本部は規模が大きいユーザー企業が多くを占め、第二事業本部は中堅どころのユーザー企業が多い傾向があります。第三事業本部は主に保守運用サービスを担っています。SAPは事業規模が大きい多国籍企業ユーザーも多く、NTTデータグループ本体と連携するプロジェクトも少なくありません。

 当社は国内中心の事業形態ですが、NTTデータグループは全世界に拠点を展開しており、必要に応じて連携を図っています。NTTデータグループのなかでもSAPビジネスに特化し、ノウハウを蓄積してきた当社の強みと、NTTデータグループのグローバル規模での面的カバーという強みを掛け合わせることで、日本の超大手のユーザー企業の需要にも応えています。

 プロジェクトの規模はさまざまですが、おおよそ年間20~30プロジェクトが進行しています。また、プロジェクトが終了した100社を超えるユーザー企業の保守運用を請け負っています。SAP活用の提案から実装、保守運用を通じて導入の成果をしっかりと出すまで、一気通貫でユーザー企業を支えられるのが当社の特色の一つです。
この記事の続き >>
  • 長期的な信頼関係を重視
  • SAP導入は地域性、多様性がある

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外部リンク

NTTデータグローバルソリューションズ=https://www.nttdata-gsl.co.jp/