辻 次世代AI PCのフラグシップである「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」は、すでにこうしたニーズに応える製品であり、当社としても期待しています。
高性能NPUで実現するパフォーマンスとセキュリティー強化
――HP EliteBook X G1i 14 AI PCの特徴を教えてください。
山田 次世代AI PC (Copilot+ PC)と呼べる要件はいくつかありますが、最も根源的なものがNPUの性能で、40TOPS以上の実行性能を有している必要があります。HP EliteBook X G1i 14 AI PCが搭載するインテル® Core™ Ultra プロセッサー(シリーズ2)は、最大48TOPSの性能を誇るNPUを搭載しており、AI処理の際には、NPUを中心にCPU・GPUを含めてバランスよく演算が振り分けられています。次世代アーキテクチャーによるパフォーマンス向上はもちろん、長時間バッテリーを実現していることもこのプロセッサーが秀でているポイントです。
そしてこの高性能なNPUによって、独自機能を実現しています。まず生産性向上の観点では、「HP AI Companion」というAIアシスタントを搭載しています。例えば、AIとコミュニケーションをとりながらWebコンテンツの膨大な情報を素早く探索したり、機密性の高いPC内のファイルをインターネットに接続せずに分析したりできます。
Webミーティングでは、さまざまなコラボレーションアプリが利用されていますが、「Poly Camera Pro」によって、アプリを問わず音声とAIビデオ体験が向上します。自動フレーミングや背景ぼかしをはじめとする画像補正にAIを活用することで、バッテリー消耗も抑えられます。
個人的にもHP EliteBook X G1i 14 AI PCを使って日常的にWebミーティングを行っていますが、特に従来機種との違いを実感するのがバッテリー駆動時間の長さですね。実際、Web会議を複数回行っても、1日十分に利用できるほどの余裕があります。外出先で作業をする場合、以前までは電源が使える場所を探す必要がありましたが、今では心配せずに仕事ができるようになりました。
一方で、基本性能についても、PC内でのAI活用に十分な設計となっており、32GB LPDDR5xメモリー、512GB SSD(PCIe NVMe)を標準搭載しています。当然、重要なデータを保存することになるため、衝撃などでのデータ消失への対策も不可欠です。その点、HP EliteBook X G1iは、米軍の調達基準である「MIL-STD 810H」テストにより堅牢性を確認しています。また、紛失時には漏えいを防ぐ必要がありますが、電源オフでもオフラインでも遠隔からロックやデータ消去を実行できる「HP Protect and Trace with Wolf Connect」が利用できます。
山田 AI PCをはじめとする当社の高付加価値製品について、特にHPの強みであるセキュリティ面、堅牢性、管理面などをエフタイム様とともに訴求し、日本のPC市場を開拓していきます。そこで欠かせないのが販売パートナー様の力です。エフタイム様と一丸となってご支援させていただきますので、関心を寄せていただけましたら、ぜひお問い合わせください。