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ソニー、富士通 ニフティ買収交渉続く プロバイダの再編加速か
2002/01/14 16:06
週刊BCN 2002年01月14日vol.924掲載
ニフティに全額出資する富士通の秋草直之社長は、「お互いにとって利益になる関係ができればよい」と、交渉に前向きな姿勢を示す。
一方、ソニーの出井伸之会長は、「今の時代にキャッシュ(現金)で買えるわけがない」と、1000億円とも言われる買収費用について、株式交換や業務提携などキャッシュ以外の方法を模索する。
接続プロバイダは収益性が悪く、「接続会員を抱えると、固定費の重みが増し、不良資産化しやすい。ネット上のコンテンツはプロバイダの枠組みに囚われずに配信される方がよい。最終的にはプロバイダ間の垣根を越えたオープンな流通網になるのが理想」(関係者)との指摘もある。
これについて、ソニーの安藤国威社長は、「プロバイダ自体では儲からないのは周知の通り。一昔前まで価値があった接続会員も、今はコンテンツ(無料)会員との価値の差が曖昧になった。しかし、ネットワークにサービス(コンテンツ)と端末(バイオやクリエ)をつなぎ合わせれば、大きな価値を創造できる」と自信を示す。
NECの西垣浩司社長は、「ビッグローブはASPの大切な受け皿であり、手放せない」と話す。
だが、ビッグローブは法人と個人の両方にサービスを提供しているのに対し、ニフティは個人での利用が中心になっている。
法人向けのシステム構築に軸足を置く富士通が、手間のかかる個人向けサービスを「持て余している」との見方もある。
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