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日本レコード協会加盟19社など ネットファイル交換 サービスで仮処分申請

2002/02/04 16:09

週刊BCN 2002年02月04日vol.927掲載

 日本レコード協会(RIAJ)の会員19社と日本音楽著作権協会(JASRAC)は1月29日、インターネット上のファイル交換サービス「ファイルローグ」を提供する日本エム・エム・オー(東京都八王子市、松田道人社長)に対し、市販の音楽CDから作成したMP3ファイルをサービスの対象にしないことを求める仮処分を東京地裁に申請した。併せて今後、損害賠償訴訟に持ち込む準備も進める。

 日本レコード協会の富塚勇会長は、「ファイルローグは、レコード会社がもつ複製権をパソコンをもつ者の誰にでも無断で“盗ませる”行為であり、絶対に許せない」と、厳しい姿勢で臨む構え。

 音楽著作権協会の加藤衛常務理事は、「今回は仮処分申請だが、今後、民事提訴(本訴)すると同時に、刑事責任を問うかを検討する」と、民刑両方で責任追及をしていく姿勢を見せている。

 これに対し、日本エム・エム・オーの松田社長は、「申請内容を見ていないので詳しくは分からないが、ファイル交換サービスそのものは違法でも何でもない。著作権法に触れる音楽ファイルなどをアップロードする利用者のモラルの問題ではないか」と、ファイル交換サービス自体は合法であるとコメントしている。
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