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グローバルナレッジネットワーク 団体設立し中小企業を支援

2002/02/18 16:09

 

02年4月から本格稼動

 グローバルナレッジネットワーク(尾藤伸一社長)は、ITコーディネータの育成に力を入れている。同社の小山仁特別顧問は、ITコーディネータ認定の「専門知識教材」の制作を手がけることに加え、ITコーディネータの発展と中堅・中小企業支援のために2001年10月に設立された任意団体「社長塾」で、講師の立場からも支援する。小山特別顧問は「ITコーディネータ資格取得者が増えることでIT産業がさらに発展する」と期待する。

 グローバルナレッジネットワークでは、中堅・中小企業のIT化を支援する資格「ITコーディネータ」の育成策として、「ITCプロフェッショナル特別認定用専門知識研修コース」を昨年6月に開講。加えて、ITコーディネータに必要な経営とIT全般にわたる知識と経験を効率的に修得できるITコーディネータ協会認定の「専門知識教材」の制作に取り組んでいる。

 同社の小山仁特別顧問は、この「専門知識教材」の制作に携わっていた経験がある。

 ITコーディネータは、徐々に浸透してきてはいるものの、広く認知されるまでに至っていないのが現状。小山特別顧問は、「ブロードバンド世帯数の拡大や、電子商取引の活性化、電子申請が本格化しなければ、資格取得者は増えていかないだろう」と分析する。

 ITコーディネータの資格取得者を拡大させるには、ITコーディネータ資格そのものの効力が強くならなければならないという。

 「ITコーディネータの資格を取得したことで、どのようなメリットがもたらされるかを訴求しなければならない」と指摘している。

 また、小山特別顧問は、中堅・中小企業を支援する「社長塾」の講師となり、中小企業を育成するためのカリキュラムなども作成している。

 「社長塾」は、昨年10月に設立された任意団体で、中小企業診断士を中心に講師陣を揃えており、中堅・中小企業の経営者に経営コンサルティングを行う。今年4月から本格的な活動を開始する計画だ。

 同団体では、中小企業が地域ごとにコンソーシアムを結成することや、データ共有が可能なASPサービスの提供を推進していく。

 「中小企業が円滑にITを導入できるように、当団体ではITコーディネータを積極的に起用する」と強調しており、ITコーディネータの資格取得者を募っている。
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